ロシアの世界遺産は美の宝庫! 宮殿から世界最大のダイヤモンドまでお宝いっぱい
ロシアの冬は想像を絶する寒さ。秋も日本より冷え込みますので、世界遺産を見てまわるなら夏がおすすめです。歴史と美の宝庫である街サンクトペテルブルグ、オネガ湖に浮かぶ小さな島と木造建築物群、クレムリンの城壁と世界最大のダイヤモンドは、一見の価値あり。
ロマノフ朝の都であったサンクトペテルブルグは、都市全体がロシア独特の教会や建物で埋め尽くされています。サンクトペテルブルグは、カテリーナ2世の時代に多くの美術品に財力を費やして今の都市ができました。そのため、世界三大美術館の一つであるエルミタージュ美術館ではカテリーナ2世時代の美術品が多く見ることができます。都市全体も見どころのひとつですが、金で彩られたカテリーナ宮殿やそのほかの美術品はため息が出るものばかりでまさに眼福の一品ばかりです。
キジ島はサンクトペテルブルグから350キロメートル離れたオネガ湖という湖のなかにある、長さ7キロメートル、幅500メートルほどの小さな島です。この島は世界文化遺産に登録された木造建築の教会が立ち並ぶ島です。半日あれば十分見て回れてしまうような小さな島ですが、ロシア独特の様式美を表した木造建築は、古い建物ながらもその荘厳さに圧倒されてしまいます。
また、1700年代にロシア正教が入り、島の職人に造らせた教会が、有名なプレオブラジェンスカヤ教会です。この教会はその大きさにも関わらず、クギを一本も使用していないことで有名です。日本の伊勢神宮の建築様式に通じている部分があるので、建築に興味のある人にはおすすめの島です。
ロシアの冬の寒さは想像を絶するものがあり、秋も日本と比べるとかなり寒いです。湖からの風が秋冬の間はかなり強く冷たくなるので、見学して楽しむには夏の間に行くのがおすすめです。
クレムリンはロシア語で城塞の意味です。その言葉のとおり、クレムリンにある約2キロメートルにもおよぶ城壁は圧巻の一言です。また、その城壁のなかにはロシア正教の総本山らしいウスペンスキー大聖堂や、ブラゴヴェシチェンスキー聖堂などが建っています。どの聖堂も室内は吹き抜けになっていて、その壁にはロシア正教独特の宗教画が描かれてあり、見るものすべて珍しいものばかりです。
また、ダイヤモンド庫とよばれる世界最大級の宝石保管庫は博物館のような建物になっていて、まばゆいダイヤモンドをちりばめたアクセサリーや装飾品が数多く展示されています。特に世界最大のダイヤモンドは、スミソニアン博物館のブルーダイヤモンドとも違った魅力があります。一見の価値があるおすすめの場所です。