シンガポール・リトルインディアのみどころ5選
シンガポールにインド人が渡ってきたのは19世紀の初め頃。19世紀末にはすでにインド人社会が形成されていたと言われています。人口の割合は、シンガポール内で約9%という少数派ではありますが、豊かな文化と個性を持つインディアたちが集う「リトルインディア」は、今も変わらず活気にあふれる歴史地区です。モスクや寺院、レストランが立ち並ぶリトルインディアに立ち寄り、異国情緒を楽しんでみましょう。
ファーラーパーク駅からほど近いこの寺院は、1855年に建立、ヒンズー教の三大神のうちヴィシュヌを祀った寺院です。南インドのドラヴィダ様式による高い塔門が特徴的で、10の化身を持つというヴィシュヌの化身像をはじめ、インドの神々を表現した彫像やレリーフが、いたるところに飾られています。
それほど大きな寺院ではありませんが、インド独特の極彩色、彫像やレリーフの生き生きとした表情は圧巻。思わずカメラを向けずにはいられません。また、ヴィシュヌ神を祀る証のU字型のマークや法螺貝、チャクラを示す円盤など、ちょっとしたモチーフにも宗教的な意味が込められています。ここを訪れる前に、ヒンズー教について予習しておくと味わいもひとしおでしょう。
ちなみにこのエリアで寺院めぐりを楽しむなら、セラングーン通り沿い、同じくヒンズー教の女神カーリーを祀った「リ・ヴィラマカリアマン寺院」もおすすめです。寺院の周辺に集まるお土産屋さんをのぞいてまわるのも、楽しみの一つでしょう。
MTRリトルインディア駅、C出口を出てすぐに見えてくる、オレンジ色と緑色が目印の建物です。ここはウエットマーケットやホーカーズが入っているマーケットで、日本ではあまり見たことのない珍しい南国の果物が多く手に入ります。
ハーブ系の香辛料などもたくさん売られていますので、料理好きな方へのお土産探しにちょうどいいかもしれません。ウエットマーケットの営業時間は主に午前中なので、なるべく早い時間に行くと良いでしょう。
ホーカーズにはインド料理のお店がたくさんありますが、列のあるお店が地元の方に大人気のお店。時間に余裕があれば並んでみることをおすすめします。2階はカラフルな民族衣装調の衣料品やアクセサリー雑貨が売られており、ファッション好きの女性は必見のスポットです。
2015年にオープンした新しい施設で、リトルインディアにあるインド・コミュニティの歴史を紹介している博物館です。インドにまつわる装飾品やデザインなどが見られ、特に木のドアに施された装飾は必見。近代的な建物の中にインド人社会の歴史が詰まった施設で、観光しながら歴史を学べます。
入場料は大人が4Sドル(300円程度)、学生やシニアは2Sドル、6歳以下は無料です。MRTリトルインディア駅からすぐという好アクセス環境にあるので、ちょっとした空き時間ができたら気軽に立ち寄れそうですね。
ショッピングスポットとしておすすめなのが、「リトル・インディア・アーケード」です。ここはひときわローカル感が強く、インド旅行にきたかのよう。
アーケード内にひしめく衣料やアクセサリー、布やお香などの雑貨、衣類はもちろん、紅茶や食品などはパッケージのデザインから魅力的。じっくり見て回ると時間を忘れてしまいそうですが、はは屋根があるので天候や急なスコールなども気になりません。
ここでのおすすめは「ヘナタトゥー」。お気に入りの民族衣装やアクセサリーを見つけたら、手の甲や足の甲、首などお好きな場所にオリジナルのタトゥーを描いてもらって記念撮影を。タトゥーは時間がたてばきれいに消えてしまいますが、シンガポールでの特別な時間を演出してくれるでしょう。
グルメも楽しめるのが魅力で、ヘッドフィッシュカレーで有名なバナナリーフアポロもこのアーケード内です。
リトルインディアで24時間営業しているインド系の大型スーパーです。とにかく値段が安いのが魅力でので、インド系住民だけでなく、他の民族系住人や観光客の姿も。衣料雑貨、生活用品に加え電化製品など何でもそろう、まさにスーパーマーケット。長期滞在の方はこちらに足しげく通うことになるかもしれません。
注目なのはDVDコーナー。インドから安く仕入れた映画DVDのラインアップが魅力で、ボリウッドファンは必見!レアな名作が見つかるかも!?ただし日本のプレーヤーで再生できない場合があります。お土産にする場合は、「リージョンコード」をチェックしてくださいね。
※本記事は2016年11月時点の情報です
更新日:2025/05/02