「台北の秋葉原」電気街の全貌を探る!
MRT『忠孝新生駅』周辺にある八徳路電気街、光華商場、三創生活園区は、日本の秋葉原にとても良く似た個性を持つエリアです。各スポットに特徴があり、直営店を求めるなら三創生活園区、さまざまな商品を見たい場合は八徳路電気街や光華商場を訪れるのがいいでしょう。
台湾の豆知識の一つに、アップル社が誇る「アイフォーン」の受託製造をしている会社が台湾の会社だという点です。製造工場は中国にあるのですが、毎年発売近くになると、工場からと思われる流出画像が出回りネット上がにぎわうのも、風物詩の一つになっていますね。
また、パソコンやモバイル製品で人気を集めるASUSは、台湾のSONYともいわれていて、実際SONYの「VAIO」シリーズのマザーボードを供給していたこともあるんですよ。そしてマザーボードでは世界一の出荷台数を誇ります。屋台グルメや寺院といったイメージとは別に、世界に誇る電脳都市という側面も併せ持っているといえるでしょう。
そこで今回は、台北でも特に秋葉原の香りが漂う、ディープなスポット三つをご紹介します。台湾のすべてを知り尽くすなら、一度は出向いてみる価値があるのでは?
まるで2000年の秋葉原を思わせる電気街『八徳路電気街』。道路横に様々なショップが立ち並び、特にパソコンショップが多く見られます。ASUSの製品をメインにすえたレイアウトなど、台湾らしさを味わいつつ見て回るのも一興でしょう。
小さな店舗が集まってできる、秋葉風にいえばラジオデパート的なお店も目立ち、パソコン周辺機器や部品など、ガジェット好きな人にはたまらないはず。硬派なお店が多いと思いきや、ふと見ればついニヤリとしてしまいそうな品揃えのお店も。
このあたりは遅くまで営業しているお店が少なくなく、夜にはお店の看板に明かりが灯り、まさに電気街。秋葉原ほど派手な外観というわけではありませんが、雰囲気は十分です。
このエリア一帯のお店は、在庫・品質に加えお店全体が流動的でもあり、高額商品の購入はおすすめできません。保障もないケースがほとんどでしょう。ですが、お約束のアダルト系ソフトやゲーム、USB系のおもちゃやCD-R/DVD-R系など、値段や機能的にお買い得なものもたくさんあります。
さらに使用感・相性が重要なキーボードやマウス・ケース類などは、日本では見つからないベストワンがあるかもしれませんね。掘り出し物を探しに出かけてみませんか?
駅から新生南路を行き、左の奥にある一番大きなショッピングモール風の光華商場は、またひと味違った存在感を放っています。かつて八徳路電気街にお店を構えていましたが、2008年に現在の場所に移転したことから新館と呼ばれているのですが、この中にはパソコンショップや電器店をはじめカメラや無線、車載用機器、ゲームや音楽ほか各種ソフト、書籍などさまざまなお店がひしめいています。
各フロアにひしめくパーツ類や電子機器、大きなお友達向け商品の豊富さは随一。免税手続きなど観光客への対応にも手馴れているので、一度は見てみる価値があるでしょう。
光華商場新館の隣にあるのが『三創生活園区』、2015年にオープン、この一帯で最近特に注目を集めている新しい施設です。1階にはイベントスペースがあり、モバイル製品や世界的なパソコンメーカーの直営店などが軒を連ねています。雰囲気や盛況ぶりは秋葉原駅前の、大型家電ショップ1階フロアに近いかもしれません。
IT系アイテムならたいていのものが見つかるうえ、女性向けのモバイルアクセサリー類や雑貨もかなり充実しています。土地柄的にASUSやHTC、ファーウェイやレノボといった中華系ブランドの日本未入荷ものなどが狙えそうです。さらに、上階には映画館やラジコンなどで遊べるコーナー、キッズ向けイベント開催も。
美少女フィギュアや萌え系アイテム、大人向けソフトも置いてはいますが、全体的な雰囲気から洗練されていて、そこが物足りないという声も挙がりそう。でも、ご家族連れ・恋人連れの旅行の際に立ち寄るなら一番おすすめできますよ。
※本記事は2017年2月時点の情報です
更新日:2025/05/01