ルソン島の首都マニラ、中部のセブを中心に、約7,100を超える島々が取り巻くフィリピン。ダイビングスポットや世界自然遺産といった大自然を満喫できるスポットから、マニラ大聖堂、サン・アグスチン教会など、歴史的な建築物まで、見どころは多彩です。
約7,100を超える島々に、それぞれの文化が息づく国フィリピンは、ルソン島にある首都マニラや中部のセブが主要都市になりますが、それらを取り巻く島々にも名所はたくさんあります。例えば、セブ島の隣にあるボホール島は、フィリピンきってのダイビングスポットです。セブ島から高速船に乗って90分ほどで到着します。ボホール沖では、あのジンベイザメを見られるといわれ、世界中から多くのダイバーが集まります。
島の見どころは、1,700以上の円錐形の丘が続くチョコレート・ヒルです。高さ30メートルほどの似たような山が連なる姿は、なんとも不思議な光景です。チョコレート・ヒルという名前は、乾季に山の緑が茶色に変化し、チョコレート色に見えることからその名がついたようです。
そして、ルソン島のバナウエにある棚田ライステラスも必見です。マニラから車で10時間以上かかりますが、時間をかけても損はない絶景が待っています。この棚田は、世界遺産にも登録されています。
フィリピンの首都・マニラはショッピングが大きな楽しみのひとつですが、それだけではありません。16世紀創建のマニラ大聖堂、サン・アグスチン教会、カーサ・マニラ博物館と、昔をしのばせる建築群も見どころです。石造りの要塞であるサンチャゴ要塞には、フィリピン独立運動に参画した国民的英雄ホセ・リサールの記念館があり、彼が使用した家具や着用した衣服が展示されています。
また、サン・アグスチン教会の観光名所の近くにあるリサール公園は、美しい夕日や緑を楽しめるスポットで、広い園内にはホセ・リサールの記念像や国立図書館もあり、人々の憩いの場になっています。
そのほか、少し離れたチャイナタウンには色鮮やかな中国人墓地があり、古くから各国との交流が盛んだったフィリピンの歴史を見ることができます。
フィリピンの主要な観光地であるセブ島の名所といえば、木製の十字架マゼラン・クロスです。フィリピンのフマボン王やファナ女王らが洗礼を受けたことから、航海者マゼランが建てたと伝えられています。のちに、十字架を守るために建てられた八角堂には、当時の洗礼の様子が描かれています。
このマゼラン・クロスの北側にあるのが、フィリピン最古の教会であるサント・ニーニョ教会は、マゼランがファナ女王に贈ったとされるサント・ニーニョ(幼きイエス・キリスト)像が納められており、今も多くの信者が訪れます。