海外旅行の際、目的地までの間に目的地以外の空港に立ち寄る乗り継ぎ便。直行便なら飛行機に乗り込むだけで目的地に到着できますが、乗り継ぎを必要とする経路の場合は、経由地で飛行機を降りたら自分で次の便のゲートを確認し、再度搭乗しなくてはなりません。今回は、国際線乗り継ぎで注意すべきポイントと、乗り継ぎする際に使える英語表現をまとめました。乗り継ぎが不安だという方はぜひ参考にしてみてください。
直行便がノンストップで目的地に向かうことに対し、目的地以外の空港に立ち寄ってから目的地に向かうのが乗り継ぎ便です。乗り換え後の便が同じ航空会社の場合もあれば、違う場合もあり、便名や機体が変わります。搭乗券も乗り継ぐごとに発行になりますので、気をつけましょう。立ち寄った空港で、次の出発を待つことを「トランジット」と言います。
また、目的地まで便名が変わらない「経由便」というのもあります。こちらは、長いフライトの場合などに、途中で目的地以外の空港に一時着陸し、機体の整備や必要物資の補給を行う便を指します。経由便の場合、機体が変わらず待ち時間が短い場合は、そのまま機内で待つことになり、それ以外の場合は一旦飛行機から降りて、空港内のトランジットエリアで待機することになります。
一見当たり前のようですが、時間にゆとりがあるかないかで心の余裕が違ってきます。飛行機の発着予定時間はあらかじめ定められていますが、飛行機は急なトラブルや天候の影響で到着時間が大幅に変わる場合もあります。
そういった事態も考え、乗り継ぎ便を利用する場合は、乗り換えまでの時間に2時間ほど余裕のある便を予約するようにしましょう。
乗り継ぎ時にどのように行動するべきかは、出発時にさかのぼって注意しておく必要があります。1本目の飛行機に乗る前に、以下の2つの点を確認するようにしましょう。
飛行機に乗るための搭乗券は、フライトごとに必要です。乗り継ぎを含めフライトを一括で予約した場合(同じ航空会社を使う場合)は、出発空港のチェックインカウンターで目的地までの搭乗券をもらえるでしょう。その場合は、トランジット先の空港で改めてチェックインをする必要はありません。ただし、航空会社や各空港によって異なるため、心配な場合は、チェックイン時にスタッフに確認すると安心です。
出発空港で乗継便の搭乗券をもらえなかった場合は、トランジット時に空港で自分が利用する航空会社の乗り継ぎ(トランスファー)カウンターへ行き、チェックインします。飛行機を降りたら、早めにカウンターへ向かうようにしましょう。
出発空港でチェックインする際、搭乗券の確認と同時に、荷物の受け取りについても確認しましょう。搭乗券を目的地まで発券してもらえる場合は、荷物は最終目的地まで運ばれるケースがほとんどです。
ただし、乗り継ぎ後の便を別の航空会社で予約した場合や、国内線の移動になる場合は、いったん荷物をピックアップし、荷物を預け直す必要があります。例えば、アメリカの場合、まずアメリカのハブ空港まで国際線で移動し、その後国内線で目的地まで移動するというケースが考えられます。このような場合であれば、乗り継ぎの際に荷物をピックアップする必要があります。
搭乗券と同様、こちらも国や航空会社によって異なりますので、出発前にチェックインカウンターで必ず確認しましょう。
乗り継ぎの空港に到着したら、「Flight Connection」「Transfer」(乗り継ぎ)と表示された案内版に沿って空港内を移動します。乗り継ぎをしない人たちは「Passport Control」(入国審査)に向かいますので、人の流れにつられて間違わないようにしましょう。乗り継ぎ口へ着いたらチェックインカウンターの案内板を確認し、自分のフライトの搭乗口を確認しましょう。
海外に行くと時差が生じます。乗り継ぎ空港に到着時、自分の時計を日本時間のままにしておくと「まだ乗り継ぎに時間がある」と勘違いをしてしまうことも。到着前の機内または空港に着いたらすぐに、自分の持っている時計の時間を現地時刻に合わせましょう。
日本、経由地、目的地でそれぞれ標準時が異なる場合もありますので、その都度時間を合わせておくようにしましょう。
空港内ではショッピングや食事が楽しめます。免税店での買い物が旅の楽しみのひとつだという人もいるでしょう。シャワーや仮眠のとれる場所、子供連れ向けの遊戯施設、ゲームコーナー、マッサージ店などもあります。
会員になるなど条件を満たしていれば、専用ラウンジでくつろぐことも可能です。
ただし空港の規模によっては、同じ空港内でも離れた場所に移動する場合もあります。気になるお店があったとしても、まずは手続きを済ませて「あとは搭乗するだけ」の状態にしておくことが大事です。その後、時間があればお店に寄るようにしましょう。
大幅な遅延や欠航など、想定外のできごとが原因で乗り継ぎができないこともあります。乗り継ぎ便に乗り遅れる可能性がある場合や、到着時点で間に合わなかった場合には、利用した航空会社のスタッフまたはカウンターに行って確認しましょう。同じ航空会社を利用している場合は別の便を手配してもらえることが多いです。振替便の手配が難しい場合、24時間以上待つというケースもありますが、航空会社の責任ならば、宿泊ホテルを手配してもらえるなど何らかの説明があります。
また、格安航空券でフライトを手配した場合は、変更や払い戻しがきかないことが前提の値段設定になっている可能性もあるため、注意が必要です。
事前にできる準備としては、乗り継ぎ便を利用して海外旅行に出かける場合、チケット購入時に乗り継ぎまでの時間に2時間、余裕を見て3時間以上間隔をあけておくと安心でしょう。
なお、同一の便を利用して乗り継ぎをする経由便の場合には、航空会社の保証が受けられますので乗り継ぎに関してあまり心配しなくともよいでしょう。
最後に、乗り継ぎ便を利用するときに使える英語表現をご紹介します。ある程度の英語がわかれば、海外の空港で乗り継ぎする際も安心です。迷っても空港の係員に尋ねたり、案内のアナウンスで自分のフライトに関する情報を収集したりできれば不安は緩和されるでしょう。
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