空港に行くと必ず目にする免税店。そもそも免税店とはどのような店を指すのでしょうか?
免税店とは、「関税や内国消費税が課税される前の状態のままで、商品を置くことができる特別な場所」です。タバコやアルコール、ブランド品など高い税が課せられているものほど、お得に手に入れられます。
ただし、購入できる量には規定がありますので、注意が必要です。今回は、規定を守って免税店でお得に買いものするために知っておくべきルールをお伝えします。
日本国内でタバコを買う場合、タバコ1箱の値段はタバコ本体の値段、“たばこ税”、“消費税”の合算になります。例えば1箱\430の製品を買う場合、たばこ税と消費税を合わせると約\277。実に6割以上を税金が占めていることになります。
免税店で購入する場合は、これよりも安い値段で買うことができます。通常、日本で購入する場合は\4,000以上かかるマイルドセブン1カートンが\3,000以下で購入することができます。
こういう事情を知っていますと、愛煙家の方なら免税店でたばこを安く買い求める機会が増えますし、海外に行く友人に「お土産はタバコがいい」と頼むこともできます。
「免税店ではタバコが安く買えますから、たくさん買って帰ろう!」と思うのは自然でしょう。しかし税金を払わずに持ち込める量には規定があります。
“1人あたり日本製たばこ200本、外国製たばこ200本”が免税の範囲です。タバコは1箱に20本入っているものがほとんどですので、免税範囲内の量は1カートン(10箱)ということになります。
ただし、日本製のタバコと外国製のタバコ2種類であれば合計2カートンが免税対象になります。また夫婦で旅行している場合には2人分の量まで免税範囲となるため、日本製のタバコ2カートン、外国製のタバコ2カートン、合わせて4カートンが免税対象になります。
ただし、日本では未成年はタバコの免税は対象外となっています。家族で旅行しても、お子さんはタバコの免税対象者から外して考えるようにしてください。
免税範囲を超えてタバコを持ち出そうとした場合、1本につき\11.5かかります。つまり1カートン(200本)分免税範囲を超えてしまった場合、超過料金として\2,300もの税金を払うことになります。免税店での購入時の価格とあわせますと、日本国内で買うよりも割高になる場合もありますので、注意が必要です。
購入の際には、免税範囲を超えないように気を付けましょう。タバコに限らず、アルコールやブランド品の場合も免税範囲を超えた場合は税関で申告する必要があります。
もし免税範囲を超えてしまった場合は税関で申告しましょう。空港で荷物を受け取り、最後に税関で「申告するものはないですか?」と聞かれるので「あります」と答えます。
もしも無申告が判明しますと、別室で事情徴収され、罰金を払わなければなりません。楽しい旅行に水を差すようなことがないように、免税範囲を超える場合はきちんと申請しましょう。