アメリカへの渡航において必要な「ESTA」という認証システムをご存じでしょうか。安全強化のため、2009年からESTAの取得が義務化されました。
アメリカ本土はもちろん、ハワイやグアム、サイパンなどのアメリカ全てにおいてESTA取得が必要となります。
今回は、ESTAとは何なのか、どのように申請するのか、どのぐらいの費用がかかるのかを詳しく説明していきますので、アメリカへの渡航を検討中の方は参考にしてください。
ESTAとは、アメリカへ渡航する際に必要な「電子渡航認証システム」のことをいいます。
ビザ免除プログラム(VWP)に指定されている国籍の旅行者が、空路または海路で渡米する際には、ESTAの申請が必要です。
ビザ免除プログラム、VWPは「Visa Waiver Program」の頭文字を取った名称です。日本をはじめとする、ビザ免除プログラム(VWP)参加国がアメリカに渡航する場合、その名称の通りビザを取得する必要はありません。
渡航者がビザ免除プログラム(VWP)を用いて渡米するためには、下記条件が必要となります。
申請は、ESTA公式申請サイトからインターネットで申請することができます。
【ESTA申請公式サイト】
https://esta.cbp.dhs.gov/esta/application.html?execution=e6s1
ESTA申請時には、以下を必ず準備するようにしてください。
ESTA取得には5つのステップが必要となります。
1. 申請書へ必要事項を入力
申請書への入力はすべて英語です。あまり難しいことは聞かれませんので、辞書を用意しておけば問題なく入力できるでしょう。
2. 申請書を送信する
入力した情報が間違ってないか、よく確認してから申請書を送りましょう。
入力方法が間違っている場合は、赤字でエラーメッセージが表示されるので指示に従って訂正します。
3. 申請番号を控えておく
申請書送信後、申請番号が発行されます。申請番号は、情報を更新したり、申請上のトラブルがあったりした際に必要となりますので、そのページを印刷するか番号を控えておきます。
4. 費用の支払い
ESTA申請には費用がかかります。費用や支払い方法については次の項目で説明します。
5. 審査結果の表示
審査結果は、申請書送信後すぐに表示されることがほとんどです。3日たっても回答が得られなければ、申請サイトか大使館に問い合わせをしましょう。
ESTA申請後の回答の種類は3種類あります。「渡航認証許可」「渡航認証保留」「渡航認証拒否」です。
「渡航認証許可」が表示されれば、ESTA承認されたことになりますので渡米可能ということになります。回答表示画面に、申請番号と有効期限が記載されていますので必ず印刷し、大切に保管してください。
「渡航認証保留」はESTA審査中という意味です。再度、申請サイトにアクセスして申請状況を随時確認してください。回答は申請後72時間以内に確認できますので、72時間たっても表示が変わらなければ、問い合わせをおこないましょう。
「渡航認証拒否」と表示された場合は、ESTA非承認となります。大使館や領事館でのビザ申請が必要となります。過去の犯罪歴や不法滞在歴があると承認されないケースがあります。
ESTA申請時には、14USドルの料金を支払う必要があります。
支払いはクレジットカードです。※
の情報が必要となります。
※公式サイトから登録する際にはペイパル支払いも可能
ESTA申請は旅行前ならいつでも可能です。ただし、ESTAからの回答が3日後になる可能性がありますので、最短でも飛行機搭乗より72時間前に申請することをおすすめします。
パスポートが無いと申請できませんのでご注意ください。
承認されたESTAは2年間有効で、有効期間中は何度でも渡米することができます。ただし、パスポートの有効期限がESTAの有効期限より早く切れてしまった場合は、再度ESTA申請を行わなければなりません。
パスポートの有効期限切れに伴い、新しいパスポート発行する際には再度ESTAを取得しなければなりません。また、次のような場合においても再取得が必要となります。
※ビザ免除プログラム(VWP)に指定されていない国籍に変更した場合は除きます。
いかがでしたか?申請自体はオンライン上で指示に従って記入または選択するだけですから、それほど難しい作業ではありません。
しかし、申請を忘れると入国できないのでこれだけは必ず覚えておきましょう。
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