5月のソウルは街が提灯の灯で埋め尽くされています。
お釈迦様の誕生日である『旧暦の4月8日』の時期に燃灯祝祭(ヨンドゥンチュッチェ)というお祭りが開催されるのです。
燃灯とは供養の為に灯される灯の事。
燃灯祝祭では昔話をモチーフにした大型提灯から小型提灯まで色とりどりに立ち並び、その光景は思わず時を忘れるほど幻想的です。
歴史あるお祭り燃灯祝祭・パレードに行こう!!

燃灯祝祭の由来・その①燃灯祝祭の起こり
仏教は韓国で最も一般的な宗教です。その総本山は仁寺洞(インサドン)のすぐ隣にある曹渓寺(チョゲサ)。
曹渓寺では朝鮮戦争を経て1954年からお釈迦様の誕生を祝う事を始めました。またその翌年1955年には曹渓寺付近で提灯行列をして市内を巡るという行事が行われるようになりました。それが燃灯祝祭のはじまりとなっています。

燃灯祝祭の由来・その②提灯の役割って?
提灯は仏教では世界を明るくする「知恵」に由来しています。
そのため昔から提灯はお釈迦様を尊ぶ、重要な神具の一つでした。燃灯祝祭の際には曹渓寺境内には多くの提灯が吊り下げられます。
よく見ると提灯には何かが書かれた短冊がヒラヒラと・・・。
これは信者によって書かれた心願成就であったり信仰心を表す祈りの言葉なのです。知恵に由来する提灯にふさわしいですね。
見て、体験して大忙し!燃灯祝祭の見どころ遊びどころ♪
大型モチーフ提灯が立ち並ぶ!伝統灯展示会
動物・果物・空想の生き物からロボットまで!様々な大提灯が曹渓寺・奉恩寺(ポンウンサ)・清渓川(チョンゲチョン)で燃灯祝祭の期間中、所狭しと展示されています。
期間開催だから全ての展示会を回りにいくのも難しくないですね。
ぜひあなたのお気に入りのモチーフを見つけてください。燃灯祝祭ののクライマックス燃灯パレード(燃灯行列)
燃灯祝祭のメインと言っても過言ではない提灯パレード!カラフルな大提灯や提灯を持った人々が大通りを埋め尽くし街をうねり、巡ります。
東大門〜鍾路〜曹渓寺まで行列するパレードで時間は約2時間半。民族衣装に身を包んだ人々が提灯を掲げて練り歩く姿は見た目の美しさもさることながら、脈々と続く韓国の歴史を感じさせてくれるでしょう。
体験する燃灯祝祭① 提灯作り体験
曹渓寺前通りで開催される伝統文化の広場では、提灯づくり体験や拓本、精進料理、韓国伝統民族遊びなど、なかなか触れることのできない韓国文化を楽しむことができます。また、韓国だけではなく、東南アジアの伝統舞踊の公演なども行われます。
体験する燃灯祝祭② 燃灯遊び
仁寺洞通り〜曹渓寺前の通りまで大提灯とともに公演団が行うパレード。燃灯行列はどちらかといえば仏教色の強い催しですが、燃灯遊びは観光客も含めみんなで楽しんでしまおうといったもの。パレードの後には曹渓寺の前で公演団と観光客が一つになって踊りと歌を楽しみます。
体験する燃灯祝祭③ 韓国屋台
お祭りといえば屋台!
それは韓国も日本も変わりませんね♪美しい提灯も素敵ですが、韓国でしか味わえない屋台グルメもぜひ楽しんでくださいね!曹渓寺から最寄りの鐘閣(チョンガッ)駅に向かえば和信屋台村という屋台村エリアもありますよ。
仁寺洞には燃灯祝祭以外にも見所たくさん!
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宮廷衣装体験
仁寺洞近くのウニョングンでは月曜日を除いた毎日、宮廷衣装体験を実施しています。
料金は3,300ウォン(※2015年3月現在)と日本円にして約360円!?とっても気軽に非日常体験ができますね。 -
仁寺洞の街めぐり
仁寺洞は伝統工芸品からプチプラコスメまでそろってしまう、問屋街のような場所で観光客にとても人気があります。街並みもレトロと現代が混在していて見ていて全く飽きません。
ばらまき用お土産探しに行くも良し、グルメツアーをするもよし、ちょっとほっこりカフェタイムを楽しむもよし。夜の燃灯祝祭だけでなく、昼の仁寺洞もぜひ楽しんでみてくださいね。

韓国初心者から上級者まで気軽に楽しめるのが燃灯祝祭
海外観光客が多いソウルだから、イベント1つも万人が楽しめるように作られています。
美しい景色に心を癒される事も、非日常を思う存分体験する事も、ソウルの文化に触れる事も、5月のソウルなら全てを叶えてくれるでしょう。
日本から一番近い国、韓国へ気軽に行ってみませんか?
※2015年3月現在の情報です、現地事情により内容が異なる場合がございますので、ご了承ください