オーストラリアの牛肉『オージービーフ』!安全でおいしい秘密を探れ!
広大な牧場で放し飼いにされた、健康な牛から生産される『オージービーフ』。安全性も高く、栄養価が高いのが特徴です。さらに脂質が少ない赤身なのでヘルシーです。適切な火入れを行なうことで美味しい肉汁が味わえます。
オーストラリアの特産品といえば牛肉。オーストラリア産牛肉『オージービーフ』は日本でも広く流通しています。安全性が高く、ヘルシーな赤身肉であることが特徴です。今回はそんなオージービーフの魅力に迫ります。
日本の国土の21倍もの広さを誇るオーストラリア。牧場の規模も広く、牛たちはのびのびと放し飼いで育てられています。
自然に放牧され、牧草のみを食べて育つ牛の肉は『グラスフェッドビーフ』と呼ばれますが、その特徴は赤身で脂質が少ないこと。肉質は硬めですが、カロリーが低めでヘルシーです。
もっとも最近では日本向けに『グレインフェッド(穀物を与える飼育法。いわゆる“霜降り肉”になります。日本ではさらにビールを飲ませたり、マッサージを施したりとさまざまな技術を取り入れます)』で育てられる牛も増えてきました。
日本人好みの霜降りの入ったお肉は、もともと自然界には存在しないものでしたが、臭みもなく脂に甘みが加わることから人気が高いのも事実です。オーストラリアでも『グレインフェッド』を取り入れるようになり、だんだんと市場に出回りはじめています。
オーストラリアの畜産は、政府と業界の連携によって防疫体制や流通システムが徹底的に管理され、国際的にもその安全性が認知されています。現に、牛の脳に深刻なダメージを与える『BSE』や家畜伝染病『口蹄疫』が未だ発生していません。
これには、周囲を海に囲まれた地理的条件や、乾燥した気候から、そもそも病気が発生しづらい地域ということも有利に働いています。
赤身肉の魅力は肉本来のうまみが味わえることに加え、栄養の高さにもあります。良質のたんぱく質が多く含まれているのに、脂質は控えめで低カロリー。ももやヒレなど脂が少ない部位を選べば、ダイエット中でも安心して食べられます。
脂肪の燃焼を助けるカルニチンや血液のもとになるヘム鉄、細胞の新陳代謝に必要な亜鉛も豊富。ビタミンB12をはじめとするビタミンB群も多く、健康な身体づくりをサポートします。老若男女問わず積極的に食べてほしい食材です。
オージービーフのステーキをおいしく食べるコツは、ずばり火を通しすぎないこと。適度に火入れをすることで、柔らかくジューシーな赤身肉を堪能できます。ステーキを焼く場合には、まず肉を常温に戻しておくことが大切です。
冷凍肉を使う場合には、冷蔵庫でゆっくりと解凍します。肉が常温に戻ったら塩コショウをし、強火で熱したフライパンに入れます。肉は片面ずつ焼いていき、何度もひっくり返さないようにするのが肉汁を逃がさないコツです。
火加減は最初に焼き色をつけるときは強火で、じっくり火を通したいときは弱火に落とします。好みの焼き加減になったら、アルミホイルに包み3分から5分ほど温かいところに置きます。そうすることで、余熱で肉に火を通しつつ、肉汁を落ち着かせることができます。
歯の弱い方やお子さん、お年寄りにおすすめなのはローストビーフ、シチューなどの煮込み料理です。ローストビーフを作るなら、ステーキ同様中まで加熱しすぎず、赤みが残る程度がベスト。現地でも高級とされる「スコッチフィレ肉」が見つかるようなら、抜群の味になるでしょう。
一方、シチューは圧力鍋などを使ってやわらかく煮込めます。赤身肉は味が染み込みやすく時間をかけるほどうまみが出ますので、あせらずじっくり煮込むのがポイントです。
酢、キウイなどのフルーツ、ヨーグルトや塩麹などの発酵食品で下ごしらえするのもよいでしょう。ご家庭でも定番の味になるのではないでしょうか?
安全性も高く、ヘルシーなオージービーフ。赤身肉ならではの肉本来のうまみも味わえるうえ、さっぱりと食べられます。正しく調理すればジューシーな肉汁が味わえますよ。
更新日:2025/05/04