見るだけで圧倒!オーストラリアのオペラハウスはどう楽しむ?
オーストラリアの世界遺産にも登録されている『シドニー・オペラハウス』は、国内の芸術的拠点でありシドニーのシンボル的存在です。音楽や演劇、バレエなどの公演が定期的に開催されており、毎年800万人もの観光客が訪れるそうです。日本語ガイドによる館内を巡るツアーでは、オペラハウスの歴史に触れ舞台裏をのぞくことができます。
オーストラリアと言ったらまず頭に浮かぶのが『シドニー・オペラハウス』ではないでしょうか。オーストラリアの観光地として人気第1位に輝くなど、観光スポットとしてあまりにも有名ですが、実際に演劇やコンサートなどの公演が多数開催されています。そんなオペラハウスの楽しみ方をご紹介します。
オーストラリアのシンボルであるシドニー・オペラハウスは、ヨットの帆のようにも、また貝殻のようにも見える屋根のデザインが特徴的です。これはデンマークの建築家によるもので、公募により決定したとのこと。その特徴的な形状や構造の複雑さから工事は遅々として進まず、最終的に建築家自身は辞任に追い込まれてしまったそうです。
このように多難な状況を乗り越え、1959年の完工より16年もの年月を経て、総工費用は実に1億200万ドルをかけて1973年に完成しました。その苦難をねぎらうかのように、20世紀の近代建築の代表格として、2007年、国内17番目の世界遺産に登録されたのです。
世界三大美港に数えられるシドニー湾に面し、またオーストラリアでのもう一つのシンボル『ハーバーブリッジ』と並ぶ様子はまさに壮観。サーキュラーキー駅などから見渡せるこの風景は、絶好の撮影スポットとされています。
オペラハウスはオペラ・オーストラリアやシドニー交響楽団などの本拠地として、またオーストラリアの芸術拠点としての役割を担っています。施設内には収容人数2,679席、世界最大の機械式パイプオルガンを設置するコンサートホールを始め、五つの大小さまざま劇場やシアターを擁し、3つのレストラン、6つのカフェバーのほかにギフトショップや図書館、ギャラリーなどがあります。バレエの定期公演も開催されるなど、年間3,000以上ものイベントで観光客や地元の人たちを魅了しています。
オペラハウスには公認の日本語ガイドが在籍していて、30分間の日本語ツアーに参加できます。ツアーではオペラハウスの歴史や建築様式についての解説や、普段は見ることのできないバックステージの見学、絶景ロビーからの眺めなどを堪能できます。タイミングが合えばオーケストラの練習風景をのぞくことができるかもしれませんよ。
南半球最大の音と光のお祭りであるビビッドシドニーは、毎年5月末、オーストラリアでの冬が始まる頃に開催される一大イベントです。期間中は毎日夕方から街全体がライトアップされ、オペラハウスにもさまざまな映像が映し出されます。世界中のアーティストの作品が集結する芸術の祭典です。
シドニー湾に面したオペラハウス周辺には、新鮮なシーフードやアンガス牛のステーキなどが食べられるレストランがたくさんあります。オペラハウスやハーバーブリッジを眺めながらの食事は格別ですね。名物はウオーターフロントらしく『シーフードプラッター』という、生がきやロブスターなど数種類の魚介類を盛り合わせた一皿です。量が多いので数人でシェアして食べましょう。
旅行の最中にオペラハウスで観劇や音楽鑑賞ができれば、旅の思い出がより色濃くなりますね。お祭り好きの人は、5月の『ビビッドシドニー』に合わせて旅を計画するのもいいかもしれません。きっと普段のシドニーとは違った体験ができるはずです。
更新日:2025/05/01