バリ島の寺院をめぐる旅
バリ島旅行では、ぜひヒンズー教の寺院を訪れてみたいもの。独特の建築物を見たり信者の姿に触れることは、異文化体験として強い印象に残ることでしょう。バリ島の寺院の中でも、代表的なものについてご紹介します。
バリ島は「神々の住む島」と呼ばれ、島内各地に寺院が点在。有名なタナロット寺院のほかにも、夕日が美しいタマンアユン寺院、ヒンズー教の総本山であるブサキ寺院、沐浴ができるティルタ・エンプル寺院、塔がつくる景観が荘厳なウルン・ダヌ・ブラタン寺院など、神聖な寺院が各地にあります。
特にヒンズー教の寺院では肌の露出は控え、マナーを守って参拝することが求められますので注意しましょう。
タナロット寺院は、バリ島の6大寺院のひとつ。16世紀にジャワの高僧が海の神をまつるようすすめ、建立されたと言われています。
寺院は海岸近くの岩の上に建っており、沈みゆく夕日の美しさが訪れる人を魅了します。満潮時は海に浮かぶ島のようにみえ、干潮時には寺院まで歩いて渡れるようになります。
近くの土産店ではクレポンと呼ばれる、名物のお菓子が販売されています。表面にふりかけたココナツフレークと、おもちのような団子の組み合わせが素朴な味わいです。
タマンアユン寺院は、当時栄えていたメングウィ王国の鎮護寺として、1634年に建てられた寺院です。1937年に改修工事が行われ、現在まで大切に保存されています。境内からは本殿に設置されたメルと呼ばれる多重塔を見渡すことができ、荘厳な雰囲気が味わえます。
バリ島でよく見られる石でできた割れ門を進むと、緑の庭園が美しい境内につながります。観光客は設置された遊歩道に沿って、本殿を見学しましょう。メルのならぶ美しい景観は、世界遺産にも登録されています。
バリ島のヒンズー教総本山として知られるブサキ寺院は、聖なる山のアグン山を見渡す場所に位置しています。30もの寺院が集まった複合寺院の中心には、ヒンズー教の3大神であるシヴァ・ヴィシュヌ・ブラフマがまつられています。
参拝の際には、バリ島での正装をしなければなりません。腰に巻くサロンなどを用意してから訪れましょう。現地では、法外な金額を要求してくる物売りやガイドが多いので、あらかじめガイドをお願いしておいたほうが良いでしょう。
ウブドの北にあるティルタ・エンプル寺院は、聖なる水が湧き出すことで知られています。湧き出す聖水には無病息災のご利益があると言われており、沐浴場で信者が次々と体を清める光景は、観光ガイドでも目にしたことがあるかもしれません。
観光客も沐浴を体験できますので、ツアーでガイドから説明を受けると良いでしょう。参拝の際には、寺院でサロンの無料レンタルが利用できます。
ブラタン湖畔にあるウルン・ダヌ・ブラタン寺院は、湖の神デヴィ・ダヌなどをまつる寺院です。この寺院の多重塔のメルの景観は、5万ルピア紙幣にも採用されています。
メルがブラタン湖に映りこむ様子は、背景にそびえる山並みと相まってとても美しいもの。この寺院に雨季に訪れれば、メルが霧でかすむ幻想的な雰囲気が体験できます。
※本記事は2016年12月時点の情報です
更新日:2025/05/01