スペインの南部アンダルシアで必ず訪れたい世界遺産3つ
アンダルシア地方には、歴史的な建物や地区が多く存在します。その中でもコルドバ歴史地区、アルハンブラ宮殿、セビリア大聖堂は世界遺産にも登録されており、ぜひ足を運んでみたいおすすめの観光スポットです。
情熱の国スペインの南部、6月の咲き誇るひまわり畑で有名なアンダルシアは、日本人にも一度は訪れていただきたいおすすめのエリアです。今回はアンダルシア地方の有名な世界遺産を3つ紹介します。
コルドバの地はその昔、ダマスカスでの争いから逃れてきたウマイヤ家が、後ウマイヤ朝の首都を置いた場所でもあります。そんな歴史的な背景もあり、コルドバはイスラム文化が強く残ったエリアです。
ドーム型のモスクやモザイクアートなど、コルドバにはイスラムの建築物や芸術作品が街のいたるところに残っています。特にイスラムのモスクとキリスト教の聖堂に幾度と無く転用されてきたメスキータは、ふたつの宗教が共存する歴史的価値の高い場所です。ここに結実した独特の造作と美的感覚から、一生に一度は訪れたい必見のスポットです。
グラナダは、キリスト教のレコンキスタが活発化する中、最後までイスラム圏が勢力をふるったエリアでもあります。そんなグラナダの名所といえば、真っ先に名前が挙がるのがアルハンブラ宮殿です。グラナダの街を一望できる丘の上に建てられた宮殿兼要塞で、内部には住宅、官庁、学校などさまざまな施設が備えられていました。
現在のアルハンブラ宮殿は、数百年にわたる抗争の中で増築、改修が行われてきた姿が残ります。イスラム特有の美しい庭園や繊細なアラベスク模様のタイルなど、見どころが満載の観光スポットです。
有名なオペラ「カルメン」の舞台にもなったセビリアには、スペイン最大のカテドラルがあります。世界でもローマのサン・ピエトロ、ロンドンのセントポールについで、三番目に大きい大聖堂です。また、コロンブスの墓があることでも有名です。
モスクの尖塔を転用した鐘楼や中庭の配置の仕方など、随所にイスラムの名残が見られます。この名残を見つけるのも、セビリア大聖堂の楽しみ方の一つです。
かつてこの地を支配したイスラムの影響を強く受けた建造物が、アンダルシア地方には今でも数多く残っています。世界遺産をめぐればその雰囲気を味わえる、エキゾチックな魅力にあふれるエリアといえるでしょう。
※本記事は2017年1月時点の情報です
更新日:2025/05/01