【香港】ビクトリア・ピークへのアクセスや楽しみ方とは?
香港を一望する絶景を約束する『ビクトリア・ピーク』。香港では単に『ザ・ピーク』とも呼ばれますが、正式な名前は『太平山』といいます。2006年観光向けにリニューアルしたピークタワーへは、バスとトラムを乗り継ぎ、景色とともにショッピングや食事も楽しめる施設も。ピークタワーの展望台だけでなく、張り出すように建つ昔ながらの『獅子亭展望台』から望む景色も壮観です。特別な時間を過ごすなら、ディナーは『ピークルックアウト』がおすすめです。
香港の100万ドルの夜景を一望にできる『ビクトリア・ピーク』。山頂から目に入るのはまずビル群、その向こうにビクトリア・ハーバー、そして九龍半島までもが見渡せます。ピークタワーにはレストランやカフェのほか蝋人形館もあり、連日にぎわいます。
ピークタワーまでの移動で一般的なのはオープントップ・バスとピークトラムを乗り継ぐ方法です。
ピークトラム山麓駅へは中環(セントラル)スター・フェリー・ターミナル前から出ているバス停から2階建てオープントップ・バスを利用します。10分ほどで駅に到着するので今度はピークトラムに乗って山頂へ。
開通は1888年という長い歴史を誇るケーブルカーは最大27度の急勾配をわずか8分で登ります。高層ビルの景色を眺めながら向かって右側の席がねらい目で、登るにつれ高層ビルが傾いて見えてきます。
時期によりチケット売り場が混んでいる時もあるのでオクトパスカードを用意しておきましょう。長い列に並ばずに済みます。
ピークタワーの向かいに位置する『ピークギャレリア』は4階建てのショッピングモールです。
人気の雑貨店『ジー・オー・ディー』や若手クリエイターのアイテムを扱う『HKIDギャラリー』のほか、エッグタルトの人気店「秦昌餅屋」や日本でも名の知られた「糖朝」などがあるのでショッピングに疲れたらちょっと一休み。『ピークギャレリア』の屋上は無料展望台として開放されていて、奥まってはいますがちょっとした穴場です。
夜景を眺めながら落ち着いて食事したいときは映画のロケ地にも使われた『カフェ・デコ』へどうぞ。アールデコ調の店内で一流シェフの料理をいただけます。ドリンクだけでも利用可能です。
ピークタワーの前の道を数分歩くと姿を現すのが獅子亭展望台です。1976年に建てられた元祖ともいえる展望台で、中国式の門と東屋がピークタワーとは対照的にノスタルジックな風情です。
ピークタワー最上階の展望台より低い位置にありますが空中に張り出すように建っているので見晴らしが良くなっています。方角ごとにエリアや建物の説明パネルがあり、常に観光客でにぎわいます。展望台のすぐ下がピークトラムの線路になっていることから、眼下の急斜面をトラムが走る様子も見物できます。
1901年に建築され、現在は文化財に指定されている『ピークルックアウト』は、レストランとして営業しています。重厚感のある石造りのゆったりとした外観ですが、店内は明るく心地よい空間が広がっています。
広々としたホール席のほかテラス席やガーデンシートがあり、そこでの食事はまた格別。夕暮れからは店内外に明かりが灯りはじめ、大人の空間へと変わっていきます。観光客でにぎわうピークの中でも、ここには特別な時間が流れています。
帰り道のピークトラムは、週末のタイミングやツアー客とかち合ったときには行列必至です。せっかく素敵な夜景を満喫した後にイライラするくらいなら、比較的すいている中環行バスで降りるという手もありますよ。
※本記事の内容は、2016年10月時点の情報です。
更新日:2025/04/27