古代ローマの姿を今に伝える!イタリアの古都ポンペイ
古代ローマの風景を現代に残すポンペイ。遺跡ばかりでなく国立ナポリ考古学博物館にも足を運んで、圧倒的な自然の力に翻弄され続けた人々の姿を目にしてください。
ローマから南東約250キロにあるポンペイ。以前は富裕のローマ人の保養地として栄えた都市ですが、長年にわたって数々の悲劇に見舞われてきました。その最初で最大の悲劇を紹介しながら、ボンペイを巡る魅力をお伝えしましょう。
西暦79年、2万もの人口を誇ったポンペイの街を襲ったヴェスヴィオ山の大噴火。噴き出した岩石と高温の有毒ガスと火山灰が街を襲い、約2千人の命が奪われました。
しかし、覆った火山灰によって街は保護されて残ります。そして1784年に開始された本格的な発掘によって、1700年の時を超えてローマ時代のその姿を現しました。そして1997年、ポンペイとその周辺は世界遺産として登録されたのです。
ポンペイの街並みをみると、当時のローマ人たちの生活を思い起こさせます。
海の門から続く坂道をのぼりきると、カフェバーのようなお店があります。街へ入ってきた人々は、ここで腹ごしらえをしたのでしょう。1700年前の生活が今でも想像できるなんて、他の都市では体験できないことですよね。
ポンペイ遺跡には、多くの人型の像が展示されています。これは噴火に巻き込まれて亡くなった人々の姿。死体に降り積もった火山灰はそのままの形で残り、そこにできた空洞に石灰を流し込んで作成したものです。
抱擁したまま亡くなった恋人、妻や子供を守ろうと精いっぱい踏ん張った父親、丸まったまま息絶えた犬など、その姿には胸を打たれるでしょう。
イタリアを代表する二大博物館のひとつ「国立ナポリ考古学博物館」にも足を運んでください。ファルネーゼ家とブルボン家が美術品を残すために建てたこの博物館には、火山の灰で埋もれていた石像や彫刻、壁面絵画、焼物、王冠などが展示されています。状態の良いものや芸術的価値の高いものが数多く所蔵され、見ごたえ十分です。
大噴火の起きた8月24日は「ポンペイ最後の日」と呼ばれています。残された人型は、どれだけ悲惨な出来事だったかを伝えます。映画もありますので、興味のある方は視聴してみてはいかがでしょう。
※本記事は2016年11月時点の情報です
更新日:2025/05/04