世界遺産大国イタリア。人気の絶景ポイント5選
イタリアには心を癒やす絶景がいろいろあります。コモ湖、トゥルッリ、ベネチア、シエナ歴史地区、ヴァル・ドルチャ。そのすべてに短期間で足を運ぶことは難しいので、事前にしっかり調べて目的地を決めましょう。
イタリアは49件の世界遺産を有する、ナンバーワンの世界遺産大国です。また、世界遺産に登録されてはいないけれど、見た者の心を癒やす場所もたくさんあります。絶景を見たいという目的でイタリア旅行をする方に、今回は中でもすすめの景勝地をご紹介します。
山々に囲まれたコモ湖は、古くはローマ皇帝などのイタリアの君主たちからも愛された美しい保養地です。今では多くのハリウッド・スターがこぞって別荘を求め、「リトル・ハリウッド」とも呼ばれます。
湖畔に並ぶ豪奢な別荘を眺めたり、歴代のセレブたちが愛した自然を満喫したりするには、遊覧船でのクルージングがおすすめです。街の散策や周辺の自然を楽しみながら、ゆっくり時間を過ごしましょう。
トスカーナ州シエナ南東部にある広い谷「ヴァル・ドルチャ」。イタリアのトスカーナに広がるイメージが、そのまま絵になったような美しい風景が広がります。並ぶ家並みや修道院、街道までもが一体となった美しい渓谷の全域が、「ヴァル・ドルチャ美術・自然・文化公園」として世界遺産にも登録されています。
元々この渓谷は農作物が育たない土壌だったのですが、約300年かけて人々が改良し、ブドウやオリーブ、小麦畑などが連なる素晴らしい田園地帯となりました。つまりこの景観は、永い人々の努力によって生み出された作品なのです。
トスカーナの古都シエナ。中世12世紀から15世紀にかけて隣国フィレンツェと覇権を競う中で、街は都市計画により美しく整えられていき、現在でもこのゴシック風の外観を残しています。
中でも世界一美しいといわれる扇形のカンポ広場はまるで芸術作品のようで、この広場を中心とする街並みと周囲の自然とも美しい調和は必見です。年2回のパリオというお祭りでは、地区対抗の競走馬大会など当時から続く伝統行事にも触れられます。
北東部に位置するベネチア。100以上の島が400の橋と150の運河で結ばれた、水の都として知られています。「アドリア海の女王」「水の都」「アドリア海の真珠」とも呼ばれるベネチアは、世界遺産にも登録され、サン・マルコ広場やリアルト橋、カナル・グランデなどを有しています。
ベネチア観光には、船を使うのがおすすめです。水上バス「ヴァポレット」なら観光スポットへもれなく行けますし、定番のゴンドラでゆっくり見て回るのもすてきですね。
「トゥルッリ」とは、白い漆喰塗りの壁に円錐形のとんがり屋根が特徴的な一風変わった建物。南部のアルベロベッロ地方独特のもので、おとぎ話に出てきそうな家々は、その可愛らしい街全体が世界遺産に登録されています。トゥルッリには宿泊体験もできるので、興味のある方はぜひ。
イタリアは景勝地の宝庫。どこへ行ってもきっと感動的な体験ができるでしょう。お子さま連れで行くなら、おもちゃ箱から出てきたような面白い形をしているトゥルッリ、好きな人と行くならロマンチックなベネチアなんていかがでしょうか?
※本記事は2016年11月時点の情報です
更新日:2025/07/02