イタリアの美術館でアート鑑賞! 絶対行くべきおすすめスポット
芸術の殿堂ウフィツィ美術館、世界最大級のコレクションを誇るバチカン美術館、水の都ベニスにあるペギー・グッゲンハイム・コレクションなど、ルネッサンスから近代アートまで、イタリア旅行におすすめのスポットを紹介します。
イタリア各地にあるさまざまな美術館のなかで、最も高い人気を誇るウフィツィ美術館。ルネサンス文化が隆盛したフィレンツェにあるこの美術館には、ボッティチェリのビーナスの誕生や春、レオナルド・ダ・ビンチの受胎告知と、美術の教科書でもおなじみの名作が並んでいます。
展示室が45もあるため、時間に余裕のない人は目的の作品の展示室を、あらかじめ調べておくとよいでしょう。世界的に有名なウフィツィ美術館には数多くの旅行者が訪れるため、入場時の行列は必至です。これを避けるには、公式ウェブサイトからチケット予約をするか、または朝の開館時をねらうと比較的待ち時間が短く入館できるでしょう。
作品鑑賞の一休みは、屋上テラスのカフェテリアがおすすめです。古く美しい街並みを眺めつつ味わう食事やドリンクは格別です。
バチカン美術館は、ローマを代表する美術館のひとつです。厳密にいえば、この美術館はローマ法王を元首とするバチカン市国にあり、20以上の美術館や博物館、チャペルなどから成る建物群に、古代ローマ時代の彫刻からキリスト教美術、ルネッサンス、バロックの絵画に及ぶまで、世界最大級のコレクションを有しています。
じっくりと展示品を鑑賞すれば1週間は必要、とさえ言われるバチカン美術館ですが、ねらいを定めて訪れると効率よく見学することができます。ミケランジェロの最後の審判やアダムの創造で知られるシスティーナ礼拝堂、ラファエロや弟子による壁画があるラファエロの間、古代ギリシャ彫刻のラオコーン像などは見逃せません。
ひとつ大事な注意点があります。聖地であるバチカンでは、ノースリーブやショートパンツのような肌の露出の多い服の着用は禁止です。服装には気をつけて来館しましょう。
水の都ベニスにあるペギー・グッゲンハイム・コレクションは運河に面した美術館です。アメリカの富豪一家のグッゲンハイム家に生まれ、美術品収集家としても知られたペギーの元邸宅を利用した近代アートの展示が観光客に人気です。
美術館の建物は1750年代に建築が始まり、未完成のまま居住されていたものを、1949年にペギーが自宅として購入し、亡くなる1979年までコレクションを一般公開していました。その後、ソロモン・R・グッゲンハイム財団が運営管理を引き継ぎ、現在にいたっています。
常設展は、キュービズムや未来派、シュールレアリズムなど、20世紀に生まれた近代アートのさまざまなジャンルを網羅し、ピカソからジャコメッティ、ポロックなど、ペギーの多彩なコレクションを展示。さらに随時開かれている企画展も見ものです。
更新日:2025/05/02