マニラだけじゃない!フィリピン・ルソン島の魅力を大解剖
このページでは、フィリピンの中心地であるルソン島の魅力について解説します。ルソン島がどんなところであるかについて、気候や歴史などを交えて説明し、合わせてルソン島の観光スポットや代表的なホテルについて紹介します。
ルソン島は総面積10万4688平方km、国土の総面積の35%を占めるフィリピン最大の島です。そのうち、首都マニラを中心とした「マニラ首都圏(メトロ・マニラ)」は613.9 平方kmほどですから、大都市といってもルソン島の中では数%程度。人口の多さは世界で4番目ということでも有名ですが、人口がもっとも集中するのはマニラから見て南東側に伸びるケソン市です。
また、ルソン島全体を見れば火山地帯を含む山がちな地形です。人気の避暑地やリゾート地があるマニラ首都圏、その上部に位置する、山深く緑あふれる北部、そしてルソン島本島から見て南、ビーチや湖、火山など豊かな自然が広がるビコル半島周辺と、それぞれの特色が際立ちます。
ルソン島の首都マニラにあるニノイ・アキノ国際空港には日本からの直行便が就航しています。成田、羽田からは約5時間20分、関空からは約4時間30分、福岡からは約4時間で到着します。
ルソンのみならずフィリピン全体にいえることですが、四季はなく雨季・乾季で区別するのが一般的です。ルソン島西側を中心に5月?10月が雨季、11月?12月は乾季といわれていますが、年間降雨量にも地域差があり、また南部は全体的に雨が多く乾季・雨季の区別もあいまいです。
年間平均気温はマニラが27.6℃、マニラから250km北に位置する山脈に栄える小都市バギオは19℃、ルソン島南部のレガスピは27.2℃と、全体的には年中温暖です。山間部は避暑地として知られており、雨季を過ごすにはちょうどよいですが、乾季は朝晩の冷えに驚かされることがあります。
一方、マニラ首都圏は逆に雨季に弱く、浸水などで交通インフラが混乱することも。過ごしやすい気候でイベントも多い乾季に訪れるのがおすすめです。南部の島に出向くにも乾季がよいですが、8月ごろからは台風の脅威にも気を配る必要があるでしょう。年によっては、クリスマスシーズンまでやきもきさせられるのです。
マニラなどルソン島の治安はそれほどよくありません。といっても渡航を制限されるほどではなく、現地でのトラブルに注意が必要というレベルです。ルソン島内はもちろん、フィリピン全体でも経済的な格差が広がっており、貧しい暮らしの人も多いのが現状です。よくいわれるのがタクシーのぼったくりですが、ほかには荷物の置引きやひったくりに詐欺。貴重品や手荷物の扱いには十分な注意を払いましょう。
またそれに加え、世界各地から人が集まる観光都市でもあります。ナイトスポットでのお酒の不始末や、他人のトラブルのとばっちりなどにも用心しましょう。
ルソン島には三つの世界遺産があります。古きスペインやアメリカ、中国の影響を受ける北部の街「ビガン歴史都市」に、標高2000mの山々を開墾したライス・テラス「コルディリェーラの棚田群」は、目の前に広がる光景にそれぞれ胸を打たれることになるはず。
そしてスペイン統治時代につくられた歴史的建築、フィリピン各地に点在する四つのキリスト教会が「フィリピンのバロック様式教会群」として世界遺産に登録されています。そのうちの一つ「サン・アグスチン教会」はマニラの旧市街にあり、ここがもっともアクセスしやすいでしょう。
すべてを回るにはかなり労力を要しますが、国内線やバス、ジプニーを駆使してチャレンジしてみてみてはいかがでしょうか?
※本記事は2017年3月時点の情報です
更新日:2025/05/01