シンガポールのチップ事情。実は渡す必要ありません!
シンガポールのホテルやレストランでは、別途チップを渡す必要はありません。あらかじめ10%のサービス料が含まれた料金を支払うので、特に感謝したいときでも、テレマカシ! と伝えれば十分です。国が違えば風習も違うもの。チップ事情をきちんと知って、スマートなシンガポール旅行を楽しみましょう!
チップは「Gratuity(グラチュイティ・心づけ)」とも呼ばれるもので、本来特に感謝の気持ちを伝えたいときに任意で渡すものです。アメリカ人の多くが「チップを払うのが常識、義務」だと考えており、その結果チップの風習が強く根付いています。
しかし、国が違えば風習も違うもの。シンガポールでは、基本的にはチップは不要とされています。
シンガポールでは、ホテルの宿泊やタクシーの料金にすでにサービス税が加算されています(通常10%)。そのため、チップを渡す必要がないのです。
また、『シンガポール・チャンギ国際空港』ではチップが禁止されています。
そもそもアメリカでチップが義務として認識されている理由のひとつは、その賃金システムにあります。レストランのウエイターなど通常チップが見込まれる職業の人々の賃金はお客様からチップをもらえることを前提として決められており、最低賃金を下回るケースも珍しくありません。このため、ウエイターとよりよい関係を築くためにもチップが義務として認識されているのです。
基本的にはチップの習慣のないシンガポールですので、お金で感謝の気持ちを伝えるよりも、「Terima Kasih(テレマカシ)」と言葉で感謝の気持ちを伝えても良いのではないでしょうか?(Terima Kasihはシンガポールの公用語である『マレー語』で「ありがとう」の意味)
例外として、荷物を運んでくれたホテルのポーター、ベッドメイキングをしてくれる清掃担当者、小さなレストランやカフェのウェイター・ウェイトレスなど、気持ちよいサービスを受けた際に2ドル~3ドル程度、または料金の10%程度を渡すこともあるそうです。お釣りを渡しても良いそうですよ。
シンガポールでチップを渡すのは、お金で感謝の気持ちを伝えたいときです。チップを渡したい場合は、素直な気持ちで「Terima Kasih」と伝えながらいくらか渡せばと良いでしょう。
更新日:2025/05/01