出入国や免税店は? 浦東と虹橋、上海にある2空港の活用術まとめ
日本発上海行きのフライトはほとんどが浦東国際空港行きですが、一部のフライトは虹橋国際空港に到着します。大きくて設備が充実、コンパクトで市中心部からアクセス良好と、それぞれに利点がありますが、どちらも市内観光だけなら不自由はありません。トランジットなど、目的に合わせた使い方をしましょう。
上海には2つの空港があります。浦東国際空港は、多くの国際便が到着する巨大空港。もうひとつの虹橋国際空港は昔からある、市内に近いやや小さめの空港です。
日本から多くの直行便がある浦東国際空港。LCCを利用した場合もこちらに到着します。航空券に表示される空港コードはPVG。世界各国への国際便も多いので、乗り継ぎ便を使う場合も利用することがあるでしょう。
中国国内線が多い虹橋国際空港。こちらの空港コードはSHAです。羽田便の一部も利用します。
1999年に開港した巨大な浦東国際空港。日本からの便の多くがこちらに到着します。旅客ターミナルは2つあり、到着ロビーは第1ターミナルなら1階、第2ターミナルなら2階です。どちらも案内板にしたがって、入国審査~手荷物受け取り~税関検査を行います。
一方出国する際は、第1ターミナル、第2ターミナルともに3階へ向かいましょう。広いエリアにチェックインカウンターが並んでいますが、案内板にアルファベットの表示があるので、そのカウンターを目指せばOKです。
浦東国際空港は上海市内から離れた場所にあるので、とにかく早く移動したい場合には、時速400キロ以上のリニアモーターカーを使いましょう。中心地にある龍陽路駅まで、運賃は片道50元(約830円)、移動時間は約8分。空港での乗り場は、第1ターミナルと第2ターミナルのちょうど真ん中にあります。
タクシーは、ホテルなどの目的地まで直接行くときに使うのがおすすめです。それぞれのターミナルにタクシーが並んで待っているので、荷物が多いときにも便利ですね。上海市内までの運賃は220元程度(約3,700円)、移動時間は約50分です。
免税店や飲食店は、第1ターミナルと第2ターミナルにそれぞれあります。免税店はお土産品などを中心としたラインアップで、レストランではさまざまなジャンルの料理を楽しめます。
第1ターミナルと第2ターミナルの真ん中にはホテルもあり、特に深夜の乗り継ぎ便の利用時には便利です。両替カウンターやATMは各所にあるので、最低限の中国元を用意する際に使いましょう。
浦東国際空港の無料Wi-Fiを利用する場合は、インフォメーションカウンターでパスワードをもらいましょう。パスポートを提示すると、時間制限付きのパスワードがもらえます。
一部の羽田便が利用する虹橋国際空港。2010年から第2ターミナルも供用を始めましたが、国際線は第1ターミナルを利用します。到着後は1階へ行き、案内板にしたがって入国審査~手荷物受け取り~税関検査を行います。
出国フロアは2階。チェックインカウンターはシンプルにAとBに分かれていて、国際線はBカウンターで搭乗手続きを行います。
上海市内なら約15キロと、浦東国際空港に比べ圧倒的にアクセスが良い虹橋国際空港。市中心部には地下鉄・バス・タクシーなどを使って、約30分で到着します。地下鉄の運賃は片道約5元(約80円)程度で済んでしまいます。
コンパクトな虹橋国際空港は、ショップやレストランや両替カウンターも必要最低限です。買い物などはできるだけ市内で済ませ、空港ではカフェ利用程度にとどめるのが良いでしょう。
虹橋国際空港の無料Wi-Fiを利用する場合は、Wi-Fiパスワード発行端末でパスワードを入手しましょう。パスポートをスキャンするとパスワードが発行されます。また空港内に電源スタンドがあるので、万が一のときにはこちらで充電が可能です。
上海を観光するだけなら、通常はどちらかの空港のみ使用すればOKです。しかし、北京など中国の他の都市も一緒に観光する場合などは、あえて浦東国際空港から虹橋国際空港へ移動するほうが良い場合もあります。
乗り継ぎ便を利用して浦東国際空港に足止め、という場合は、思い切って空港から出掛けてみましょう。
空港間を移動するもっとも良い手段は、空港バスの利用でしょう。直通で約1時間20分と、地下鉄などを乗り換えて行くよりも早く移動できます。なお航空便の乗り継ぎの場合は、空港間の移動に4時間の設定があるので、あわせて参考にしてください。
浦東国際空港にはハブ空港としての機能もあるため、他の国への乗り継ぎ地に設定されることもあります。乗り換え時間が非常に長い場合には、空港から上海市内へ観光に出掛けてみてはいかがでしょう。
市内中心部のレストランでの豪華なディナープランや、外灘(バンド)や豫園(よえん)など上海観光満喫プラン、近くのテーマパークで遊び倒すプランなど、退屈な時間を忘れさせるような企画を立ててみましょう。
※本記事は2017年8月時点の情報です
更新日:2025/05/02