タイで英語は通じる?旅行時に知っておきたいポイント10選
タイと聞いて思い浮かぶのは人々がフレンドリー、果物がおいしい、物価が安い、きれいなビーチが楽しめる、有名観光スポットがたくさん……など魅力的な要素ばかりですが、タイを存分に楽しむには、言葉の壁があるのも確かです。そこで今回は気になるタイの言語事情をご紹介。英語はどのくらい通じるのか、覚えておきたいタイ語の表現など、旅行時に知っておきたいポイントをまとめました。
同じ東南アジアでも英語が公用語のマレーシアやシンガポール、フィリピンのような国もありますが、タイの公用語はタイ語です。現地民が英語堪能というわけではありません。実際、各国の英語力をランク付けする『EF EPI』の2015年版では、タイは62位、アジアでは14位という結果でした。日本は30位(アジアで6位)ですから、英語力についてはやはりあまり期待できないように見えます。
でも不思議なことに、「タイに旅行に行ったら、お店のおじさんが流暢に英語を話す様子にびっくりした」というような話もよく聞きます。これは、近年の観光ブームによるもの。世界中からたくさんの観光客がタイを訪れるようになったことから、言語習得の必要性に迫られたわけです。国全体の取り組みとしては1996年から小学1年生から英語教育を受けるようになり、カリキュラムは「小中一貫」を重視しています。一時期は英語を公用語にという声が上がるほど、英語熱が高まった時期もありました。
そうした経緯を経て、バンコク、パタヤ、プーケットのような主な観光地では、簡単なコミュニケーションならば英語でとれるようになっているのです。現在のタイならば、片言の英語でも十分に楽しめるといえます。
英語が話せない人がタイを訪れる場合はどうでしょうか?バンコクやパタヤなどの中心街にあるレストランやデパート・百貨店では日本語の話せる店員さんがいたり、日本語メニューがあったりするところもあります。ガイド付きのツアーで訪れたりする分には、日本語だけでも十分に旅行できるでしょう。
しかし基本的には、タイ人はタイ語を使います。英語や日本語に堪能なタイ人はほとんどいないので、中心地から離れた場所への移動の際や、突然のトラブル時にうまく意思疎通ができないのはやはり心配です。
タイ旅行が始めてなら、まずガイド付きのツアーに参加して雰囲気をつかむのがベストですし、どうしてもフリーで動きたい場合、旅行に便利な英語やタイ語の単語を覚えておく、タイの日本大使館の電話番号や住所を調べておくなど、事前準備は必須。近年は現地の日本語対応ガイド、スポット的に電話通訳といったサービスも充実していますから、それらを活用するのもよいでしょう。
タイでは、主要都市の観光客が多く利用する交通機関でなければタイ語のみでの表記の場合がほとんどです。タクシードライバーやトゥクトゥクのドライバーも英語が通じない場合もあります。そのような時はガイドブックのマップを見せたり、紙に行き先を書いたりしてコミュニケーションをとりましょう。
中心部や観光客が多い地域では英語表記されている場合がほとんどですが、中心部を離れると標識や売店のメニューもタイ語のみでの表記の場合が多いです。初めてのタイでいきなりレンタカーを運転する、ということはあまりないかもしれませんが、必要に迫られる場合は事前にしっかり下調べしましょう。
日本語よりは英語対応が可能というケースのほうが多いでしょう。もし英単語が出てこなくても心配いりません。メニューの注文や買い物などは指さし、価格交渉は電卓でも可能です。最初からスマートなコミュニケーション……とはいかないかもしれませんが、だんだん雰囲気をつかんでいきましょう。タイ語での表記のみで、食べたいものがどれかわからないといった時には、ガイドブックや写真を見せることによって意思を伝えましょう。
ATMは日本語に対応した機械はあまりないので、ほとんどが英語になります。英語に自信がない人は、事前にATMで使う用語を調べておくのがおすすめです。
タイでは幼稚園からアルファベットを教え、小学校から英語教育に力を入れています。そのため、特に都市部の若者には英語を理解できる人が多い傾向に。ただし、タイの人の英語はタイのなまりが強いことがあります。言葉でのコミュニケーションがうまくいかない場合、紙にほしいものや行きたい場所、やりたいことを書いて渡す「筆談」のほうが意思疎通率も高まるでしょう。
タイでは近年、都市部や観光地を中心に簡単な英語なら通じるようになってきました。簡単なやりとりならスマートフォンやタブレットで翻訳して、その画面を直接見せてみるとよいでしょう。行きたい場所のマップやサイトを直接見せるなども有効です。
近年ではスマートフォンの翻訳アプリが多数登場しています。もちろんタイ語に対応しているものもたくさんあるので、もしもの時に備えてアプリを入れておくとよいでしょう。ガイド本とは違って持ち運びしやすいのが高ポイント。単語だけでもタイ語に翻訳して現地の人に見せられると、スムーズに意図が伝わることが多いです。
多少英語が話せるなら意思疎通ができる可能性も高まりますが、「郷に入っては郷に従え」ということわざのように、簡単な挨拶ぐらいはタイ語で言えるようにしておきたいものです。タイ語の簡単な挨拶をご紹介しましょう。
タイ語では語尾に男性が話す場合はクラップ、女性が話す場合はカーを付けます。
更新日:2025/05/01