南国だから半袖でOK?ベトナム旅行の服装のポイント
ベトナムの服装は基本的に夏服ですが、北部では朝晩の冷え込みがきつくなることも。建物内の冷房対策の面からも長袖の羽織るものを準備しておくと安心です。現地では蚊が多いので虫よけ対策も必要です。
ベトナム旅行と一口にいっても、訪れるエリアによって気候は大きく異なります。ここでは、ベトナムの気候を北部・中部・南部のエリアごとに紹介し、服装のポイントや注意点についてまとめます。
ベトナムの国土は南北に長く伸びているので、訪れる地域によって気候も異なってきます。ベトナムの北部は亜熱帯性気候で、冬に冷え込む日が続くことが特色。ベトナム中部は雨期にまとまった量の雨が降る傾向にあります。
南部は熱帯モンスーン気候のため年間を通じて気温が高く、特に4月から5月にかけて高温のシーズンを迎えます。それぞれの地域・季節ごとに差がありますので、平均気温や降水量をチェックして服装や雨具を用意しましょう。
ベトナムの北部に位置するハノイは年間平均気温が24度と過ごしやすく、四季があるのが特色です。5月から9月ごろにかけては最高気温が30度を超える暑い日が続き、雨期にあたるため降水量も多め。一方で、12月から2月にかけては最低気温が15度前後となり、朝晩は肌寒く感じられるようになります。最高気温も20度前後の日が続きますので、この季節にハノイを訪問するときには長袖・長ズボンを準備するとよいでしょう。
中部のフエやダナンは2月から8月にかけて乾期、9月から1月にかけて雨期となります。フエやダナンの雨期には一日中雨が降り続くことが多く、8月から10月にかけては台風も襲来します。気温は7・8月が最も高く、最高気温が33度、最低気温が28度ほどになり、とても蒸し暑く感じられます。そのため、観光で訪れるなら乾期がおすすめ。なかでも3月から5月にかけてのシーズンは降水量が少なめで、最高気温も30度前後と快適です。
南部のホーチミンは年間平均気温が28度と、一年を通して気温が高い地域です。5月から10月にかけて雨期、11月から4月にかけて乾期となります。最も気温が高いのは4月から5月にかけての時期で、最高気温は35度、最低気温も25度ほどあり、湿度も高め。
雨期には突然のスコールがよくおこりますが、それほど長い時間は続きません。スコールにあたったら雨がやむまで建物の中でやり過ごすのがおすすめです。靴下やTシャツなどの替えがあるとぬれても安心ですね。11月から3月にかけては湿度が下がりますので、過ごしやすく感じられるでしょう。
ベトナム旅行の服装は基本的に夏服と考えてよいでしょう。季節によって朝晩は冷え込むことがありますので、サッと羽織れるものがあると安心です。注意したいのは冷房対策。レストランやカフェの冷房が強いことがあるので、冷え対策をしておくとよいですね。
服装とあわせて検討したいのが虫対策です。ベトナムには蚊が多いので、虫よけスプレーや虫刺され用の薬を準備することをおすすめします。虫よけスプレーは現地でも調達できますし、直接肌につけるタイプであれば預け入れ手荷物として飛行機に持ち込むことも可能です。事前に国際線の液体持ち込みについてチェックしておきましょう。
南北に長いベトナムでは、訪れるエリアによって気候が大きく異なります。観光におすすめなのは、天候が比較的安定している乾期。訪問前に月別の平均気温や降水量をチェックしておくと服装選びに役立ちます。
※本記事の内容は、2016年10月時点の情報です。
更新日:2025/05/01