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どうなってる?海外旅行の消費税

海外旅行の消費税

海外旅行の楽しみのひとつがショッピング。あれもこれもと、つい買い過ぎて、スーツケースに収まらなくなった経験をお持ちの方もいるかと思います。
そこで今回は、海外の税金事情を知って、少しでも安く買い物をするための奥の手を教えます。

アメリカ・カナダでは州によって消費税率が違う

日本では買い物をした時に消費税8%がかかりますが、他の国はどうでしょう。例えば、アメリカやカナダの場合では、一律ではありません。州によって税率が違うからです。
アメリカの場合、小売品に対して課せられるセールスタックス(Sales Tax)というものがあり、一番低い1.78%のアラスカ州から9.30%のアリゾナ州までさまざま。だいたい、7~8%が相場です。

同じ100ドルの物をアラスカとアリゾナで買ったら、アラスカでは101.78ドル、かたやアリゾナでは109.30ドル。7.52ドルも違ってきます。
実はアラスカの1.78%より、もっと低い州があります。なんと消費税0%!ニューハンプシャー州、オレゴン州、モンタナ州、デラウェア州がそれにあたります。値の張るものを購入する時は、そちらに移動して購入できるとお得ですね。
ちなみに、日本人に人気のハワイは4.35ドルと低めです。また、グアムや香港は、自由貿易港ですので、どこの店で買っても税金が掛かりません。

旅行者に身近な税金の種類を知る

アメリカの場合、食品に消費税はかかりません。スーパーなどで食料品を買った時には、消費税はないのです。しかしレストランでの食事、デリでテイクアウトした食べ物には消費税がかかります。これはサービスにかかる税金(消費税率と同一)と考えますが、ウエイトレスに払うチップとは別ものです。
また消費税の他に、アメリカ、カナダでは宿泊税というものがあります。これは都市によって違いがあり、だいたい12~17%。大都市ほど率が高くなります。アメリカはチップ制度といい、ちょっとややこしいですね。

旅行者払戻制度を使って賢く買い物をしよう

次は旅行者にとっては大切な免税のお話です。ひと昔前は免税店と言えば、空港でしか見かけないものでしたが、昨今、日本でも外国人旅行者のためのTAX FREE店を街中でも目にするようになりました。これと同じように、日本人が海外に行って買い物をした時、手続きをすると免税を受けられる国があります。

日本の場合、TAX FREEの店で外国人が買い物する時は、税金が免除されますが、外国の場合ちょっと違います。いったん、税金込みで支払い、帰国時の出国手続きの際に還付される場合がほとんどです。

しかしこれにはさまざまなルールがあり、国によって異なります。オーストラリアを例にとってご説明しましょう。
オーストラリアには、TSR(旅行者払戻制度)というものがあります。GSTと呼ばれる消費税(10%)と、WETと呼ばれるワイン平衡税(14.5%)、酒税のようなものがあり、申請すれば旅行者は払い戻しを受けることが可能。ただし、いくつか条件があります。

・同じ店で300オーストラリアドル以上の購入が必要
・出国前60日以内に購入したもの
・購入したものが消費していないこと

以上の3条件があります。
また、購入時に、お店から「Tax Invoice」をもらわないといけません。払い戻しは、出国時の国際空港にあるTRSカウンターで行います。購入した品物とインボイス、パスポートが必要です。

オーストラリアのほか、韓国、台湾、シンガポール、タイなどで同じような制度があります。各国、ルールが違いますので、興味のある方は、事前に各国の領事館などに問い合わせるとよいでしょう。

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