グレート・バリア・リーフやブルー・マウンテンズなど、合わせて20もあるオーストラリアの世界遺産。自然遺産は絶景のスポットがたくさん、オペラハウスなどの文化遺産も日本では見られないものばかり。ウルルに代表される複合遺産では、パワーを感じる神秘的な雰囲気を味わえます。
オーストラリア旅行では、人気のグレート・バリア・リーフやウルルなど合計で20もある世界遺産をチェックしましょう。その内訳は自然遺産12、文化遺産4、その両者を併せた価値を有する複合遺産4。国内のあちこちに点在し、中には人が立ち寄ることさえ難しい場所にもあるので、何度も旅してひとつひとつ制覇してみてはいかがでしょう。
オーストラリア北東部に広がる、世界最大級のサンゴ礁グレート・バリア・リーフ。本州がまるごと入ってしまうほどの広さに、数百種ものサンゴや数千種もの魚たちが生息しています。近年は環境問題によりサンゴの死滅が危惧されていますが、それでもこの星では有数の海中生物たちの楽園です。
透明度の高いエメラルドグリーンの海は、この世界遺産の最大の見どころです。ダイビングで海に潜っても、空中遊覧で空から眺めても楽しめるでしょう。ケアンズの宝石と呼ばれるグリーン島は、マリンアクティビティが盛りだくさん。ハート型のハミルトン島は、飛行機をチャーターして空から訪れてみましょう。
エアーズロックとしても知られるウルル。大陸中央部のウルル=カタ・ジュタ国立公園に鎮座する巨大な一枚岩は、先住民アボリジニの文化的価値も併せ持つ複合遺産です。周囲9.4キロメートル、高さ340メートル、自然のパワーを感じられるパワースポットとして世界中から多くの人が訪れます。
ウルルに行くなら、通常は飛行機利用やツアー参加がおすすめです。でも腕に自信がある方は、レンタカーでのドライブに挑戦してください。都市から内陸部への車窓は、見渡す限りオーストラリアの迫力ある大自然。到着後もウルルは時間帯によってさまざまな表情を見せ、聖地としての威厳を感じずにはいられません。なお車での所要時間は、アリススプリングスからは約6時間、メルボルンからは約25時間です。
シドニーを代表する近代建築のオペラハウスは、複雑なデザインの近代建築として文化遺産に指定されています。14年もの工期と1億豪ドルを超える総工費を費やした独特の外観は、昼の輝く姿も夜のライトアップも見事の一言。ディナーベイクルーズでその姿を楽しんでも良いでしょう。
オーストラリア芸術の殿堂としても役目をしっかりと果たし、世界最大規模のパイプオルガンを持つコンサートホールなどに年間で数百万人を集めます。日程が合えばコンサートチケットを、時間がない場合は見学ツアーを、ぜひ予約してみませんか。
シドニーから気軽に行ける世界遺産として、人気急上昇のブルー・マウンテンズ。険しい地形に緑深い渓谷地帯で、総面積は1万平方メートル以上、奇岩の景観や豊かな生態系が見どころです。
名前の由来は、ユーカリの木から揮発する油分。あたりは青くかすみ、独特の景観をつくり出します。谷底はシダの生い茂る森で、映画で見た原始時代のような景色を楽しめます。野生のカンガルーや鍾乳洞もセットで楽しめる、トレッキングツアーへの参加がおすすめです。
オーストラリアの南東部メルボルンには、この地で19世紀に開催された万博の展示館が残されています。ビザンチン様式、ロマネスク様式、ルネサンス様式が調和したヨーロッパ風の建物は現在でもイベントや展示会などに利用され、イベントの開催期間以外にはガイドツアーも開催しています。
約26ヘクタールという広大なカールトン庭園も、世界遺産に指定されています。敷地内に王立展示館やメルボルン博物館があり、庭園では一年中花が咲き誇る人々の憩いの場にもなっています。