壮大な世界遺産! オーストラリアのエアーズロックを楽しむコツ
オーストラリアの世界遺産である『エアーズロック(カタ・ジュタ国立公園内)』はアボリジニ名『ウルル』、世界2位を誇る一枚岩です。日中は暑いので対策が必要なものの、リゾート施設があるので快適に観光できます。アボリジニたちの聖地であり、季節や時間帯によって表情を変える神秘的なその姿をぜひ一度目にしてみてください。
オーストラリア大陸にある、「地球のヘソ」の名称でも知られる世界遺産の『エアーズロック』。アボリジニ名では『ウルル』という名称を持ち、世界的人気の観光スポットとして知られています。
何もない荒野に鎮座する巨大な一枚岩は、もちろん人の手によるものではありません。そこで自然遺産として価値を認められている上に、“アボリジニアート”としての文化的価値も同時に認められている複合遺産なのです。
日本では青春小説『世界の中心で、愛をさけぶ』の舞台として一躍スポットを浴びた時期がありましたね。そこで今回は、エアーズロックの見どころや楽しみ方を紹介します。
エアーズロックを擁する一帯は、砂漠地帯特有の気候ですから、一年を通じて紫外線対策がいります。気温については日中と夜間、季節によってそれぞれ寒暖差が激しいことで知られており、まず夏季(12月から2月)は日中に40度近くの気温を記憶する一方、夜間は肌寒さを感じるほど。
冬季(6月、8月)は朝晩の冷え込みに加え強風が体温を奪います。サングラス、帽子、日焼け止め、長袖の服はどの季節でも必須、旅行の日程によって体温調整対策を間違えないようにしましょう。軍手やアウトドア用の衣料などが重宝するでしょう。
脱水症状予防に、水分補給も大事です。一般的に、旅行のベストシーズンは平均気温がぐっと下がる6月から10月ごろ、または寒暖差がゆるむ10月から11月ごろでしょう。夏季はハエが大発生するという声も多く、日程は慎重に決めたいところです。
エアーズロックから20kmほど離れた場所にあるリゾート施設が、『エアーズロックリゾート』です。砂漠地帯にありながらも、リゾート向けに整備された施設のため、快適に過ごすことができます。
各ホテルやレストランやショッピングセンター、ホテルのほか、銀行や郵便局などをつなぐシャトルバスも定期運行していますから、エアーズロック観光をするための拠点として活用できそうですね。もちろん現地ツアーも充実していますので、朝・夕方・夜とそれぞれ違った味わいを満喫できるでしょう。
エアーズロックがあるウルル・カタジュタ国立公園にはレンタカーを借りての観光をおすすめします。時間の制約を受けず、広大な砂漠地帯を車で疾走するのはとても気持ちがいいものです。道路は舗装されているので4WDでなくても走ることができます。ただしエアーズロックリゾートには、レンタカー会社がないので、1番近くの町アリススプリングスで借りなければならないので、注意が必要です。
エアーズロックの正式名称は、先住民であるアボリジニの呼び名で『ウルル』です。世界中から訪れる観光客はエアーズロックという名称で観光スポットとしか認識していませんが、アボリジニにとってウルルは神聖な聖地。入場料などの観光収入はアボリジニにとって貴重な生活資源ですが、またそれとは矛盾するように、彼らは聖地であるウルルへの立ち入りや登頂を、決して歓迎しているわけではないそうです。ですからエアーズロックに来た際は彼らの心情を汲み取って、マナーを守った行動を心がけましょう。
巨大なエアーズロック(ウルル)は、オーストラリアの抜けるような青空、広大な砂漠地帯とのコントラストも相まって、迫力ある観光スポットです。近くには充実したリゾート施設もあり、安心して観光することができます。一度は生で観ておきたい世界遺産です。
更新日:2025/05/01