油断大敵!治安がいいといわれるオーストラリアで犯罪に遭わないために
オーストラリアは銃規制が厳しいために凶悪犯罪は少ないものの、軽犯罪や性犯罪などの発生率は高いため、治安がいいといっても油断は大敵です。常に荷物に注意を払う、夜道を歩かないなど、犯罪に遭わないように行動しましょう。
オーストラリアは、魅力的な観光スポットの多さに加えて治安のよさからも、初心者にもおすすめの人気の旅行先です。しかし、いくら治安がいいといわれていても日本とは勝手が違うのはいうまでもありません。
日本と同じように振る舞ってしまうと、トラブルに遭うことも。犯罪やトラブルを回避するための注意点をお伝えします。
比較的治安のよい国といわれているオーストラリアですが、それは他の外国と比べた場合の話であり、日本と比較すると犯罪が多いことに変わりはありません。
例えばスリや置引といった軽犯罪には四六時中気を抜くことはできませんし、車上あらしや強盗、性犯罪などは夜間に集中するそうです。近年では麻薬がらみの事件や麻薬中毒者による暴力も増えているそうですから、完全に気を緩めて過ごすことはできないでしょう。
とはいえ、オーストラリアが安全といわれるだけの理由があります。それは、凶悪犯罪の割合の低さ。国際統計・国別統計専門サイト「グローバルノート」によれば、2016年時点の情報として、オーストラリアは210カ国中174位(日本は207位)です。
旅行者としては危険な場所やシチュエーションを事前に知っておいたうえで、きちんと注意を払って行動すれば安全に旅行することができるでしょう。
日本では、席を取るために椅子やテーブルにバッグを置いておくというのは一般的ですが、同じことをオーストラリアでもしてしまうと、あっという間に持って行かれてしまいます。
隣の席や足元に置いていた荷物でさえ取られてしまうので、必要のない貴重品や大金は持ち歩かない、飲食店で席を立つ際には必ず誰かが残る、荷物を置きっぱなしにしないなどを徹底しましょう。
街中ではバッグのファスナーを閉めていても、財布やパスポートを抜き取られることがあります。鞄は自分の体の前に持つ、バイクでの引ったくり予防に車道側は歩かない、日本の防犯グッズを持ち歩くなどできる限りの対策を行いましょう。
オーストラリアで警戒すべき犯罪の一つに、性犯罪が挙げられます。女性に限らず夜間の一人歩き、昼間でも人通りの少ない場所をふらふらするなどは極力避けましょう。たとえ短い距離でも、タクシーに乗るなどして、一人で歩くことのないようにしてください。
現地での交流目的でバーやクラブに出入りするケースがあるかもしれませんが、そういった場合でも注意は必要です。例えば目を離したスキに自分のグラスに何か入れられる……といった「スパイク・ドリンク(drink spike)」なども。
日本ではドラマか映画かでしか見かけないようなことも、海外では日常茶飯事的に起こりうるのです。オーストラリアは親日家の人が多いとも聞きますが、やはり一定のライン引きは必要でしょう。
オーストラリアは広い国ですから、犯罪発生率が高い州も低い州もあります。シドニーやメルボルン、アデレードなど、総じて観光客が多い都市では犯罪が多くなっています。
特に、シドニーのキングスクロスといった歓楽街、レッドファーンの一部では、強盗や恐喝などの事件が発生しているため、特に注意が必要です。
必要がなければ立ち入ることは避けたいものですが、もしどうしてもという場合はタクシーを使うなど、一人では歩かないことです。
オーストラリアの治安は、他の諸外国に比べると決して悪くはありません。ただしスリや置引の多さや性犯罪被害など、諸外国同様に注意すべきところもあります。自分の行動次第で防げるものも多いので、犯罪に遭わないための振る舞いを心掛けましょう。
更新日:2025/05/01