タイの世界遺産をアクセスから見どころまで情報一挙まとめ!
タイの世界遺産をアクセス情報まで知れば、観光がさらに楽しめます。アユタヤはバンコクから気軽に行ける近さと、ワット・マハタートやワット・プラ・シーサンペットなど有名スポットが一番のポイント。一方でスコータイやドンパヤーイェン-カオヤイ森林地帯は、交通手段の確保が必要ですが、一度は見たい光景が広がります。
バンコクからもアクセス便利なアユタヤ遺跡、タイ王国発祥の地スコータイ遺跡、古代文明を物語るバーンチエン遺跡。さらに自然遺産も2つあり、タイは世界遺産観光にもぴったり。各地をめぐりながら、タイをもっと学んでみませんか?
アユタヤは、バンコクからなら日帰りでも観光できる人気スポット。鉄道やロットゥー(小型のバス)、タクシーなどで気軽にアクセス可能です。移動時間は車で1時間半程度、鉄道で1時間半~2時間が目安です。
タクシーを使う場合は、1日チャーターしてしまうのもOK。送迎付きツアーも多く見つかるので、利用しても便利です。
14世紀から17世紀まで栄えたアユタヤ王朝の栄華と衰退の歴史を目のあたりにすることができます。朽ちた仏塔や体の一部が切り取られた仏像、古びたレンガの趣のある景色とその神秘的な雰囲気にひかれて、多くの観光客が訪れます。
14世紀後半にアユタヤ王朝よって建てられた大寺院ですが、ミャンマー軍との戦いで破壊されており、現在もその姿のままに残されています。
戦争の際、ミャンマー軍によって破壊された仏像は、首を切られているものばかりです。菩提樹に埋もれた仏頭は近くで見ると、非常に迫力があります。
アユタヤ王宮にあるなかで、最も重要な寺院。東西に並ぶ三つの仏塔には、3人の王の遺灰が納められています。
1491年に建立された王室守護寺院は、以前には仏塔の東側に本堂がありました。本堂には16メートルの黄金仏も安置されていましたが、ミャンマーとの戦いで破壊されました。しかしそれでも、他の寺院と比べればまだ保存状態の良い遺跡なのです。
夜の遺跡観光が楽しめるライトアップが行われており、ロマンチックな雰囲気を楽しめます。
ワット・プラ・シーサンペットの隣にある塔堂。タイならではの派手な装飾で彩られ、黄金に輝く大仏が安置されています。
これはタイ最大の大仏で、高さ17メートルのブロンズ製の仏像はまさに圧巻。奈良の大仏よりも大きいタイの黄金大仏は、見るものを圧倒します。
タイの観光名所として真っ先に思い浮かべるのが、このワット・ロカヤ・スターラーム。アユタヤの強烈な日差しと、雨にさらされながら横たわる寝仏です。およそ28メートルの寝仏は迫力満点。アユタヤ観光でも1番の人気スポットです。
初代アユタヤ王が1357年に建てた寺院。アユタヤで2番目に高い仏塔は、72メートルの高さを誇り、周りには何体もの仏像が並んでいます。1592年に19代ナレスアン王が象にまたがり、一騎打ちでミャンマー王子に勝利した記念で造られました。
タイ北部の街スコータイにある遺跡は、「スコータイの歴史上の町と関連の歴史上の町」として世界文化遺産に登録されています。
スコータイ王朝はタイ人による最初の国家で、こちらにもワット・マハタートやワット・チャーンロームなど多くの見どころがあります。
バンコクから行く場合、スコータイへの道のりは約400kmもあるので、飛行機を使うのがもっとも早くて便利。所要時間は約1時間半です。バスの場合は7時間ほどかかるので、小旅行気分で訪れましょう。
ホテルなどがある新市街からはバスを利用して、名所がある歴史公園へ向かうのが一般的です。
13世紀に成立したタイ最初の王朝の都スコータイ。タイの文字を作り出し、仏教の普及に尽力、文化芸術を振興するなど、現在のタイ文化の礎を築き上げたことで知られています。見るところが多く広いため、レンタル自転車での散策が便利でしょう。
ワット・マハタートは、スコータイ歴史公園内で最も重要な寺院とされ、見ごたえのあるスコータイ遺跡の中心的存在です。たくさんの仏塔や仏像、寺院跡の古びたれんがの柱などが並んでいます。
タイ語で「象が囲む寺」という名の通り、たくさんの象の像に囲まれた寺院です。象の半身像39頭が基壇を囲み、その上にセイロン様式の巨大な仏塔は見ごたえあり。周りに遺跡が集中することから、見渡すだけでスコータイを満喫できます。
もとはヒンズー教の神殿として建てられ、後に仏教寺院に改造されました。他の寺院とは異なる仏塔や、ヴィシュヌ神の石像など、ヒンズー教の面影がたくさん残っており、歴史を感じさせてくれます。
歴史公園の城壁の西北にある寺院。高さおよそ15メートル、幅11.3メートルという大きさを誇るスコータイ王国最大の大仏座像『アチャナ仏』が、礼拝堂に収められています。タイの人々は、この公園を訪れたら最初にこの像を参詣することが慣習になっています。
タイの北東部にあるバーンチエン遺跡。バンコクから移動するには、飛行機やバスでウドーンターニーまで移動して、そこからはバスを利用します。バンコクから飛行機を使った場合は約1時間、バスの走行時間では約9時間かかります。
タイの北東部のウドーンターニー県にある古代の遺跡で、紀元前3000年ごろの土器も発見されています。有史以前の遺跡で、東南アジアの古代文明をひもとくための重要なものです。
赤色で描かれた渦を巻くような文様が見られるのが特徴で、公園内のバーンチエン国立博物館では発見された土器が展示されています。
バンコクからは、カンチャナブリーへ向かうのが効率的。鉄道、ロットゥー(小型のバス)ともに約2時間半の旅程です。
インドシナ半島最大の森と言われ、ゾウ、トラ、ヒョウなど東南アジアに生息するほ乳類の3割以上が生息する保護区域。その数は800以上と言われます。
環境保護のため、野生生物保護区は立ち入り禁止。ただし周辺にあるエラワン国立公園やサイヨーク国立公園は開放されており、こちらでも野生動物たちと出合えます。
国立公園内の移動手段も確保するために、バンコクからタクシーをチャーターして向かうか、ツアーへの参加がおすすめ。車で3時間ほどの距離です。
バンコク北東部からカンボジア国境まで広がる、6,000平方km以上もの広さを誇る森林地帯。手付かずの自然が残されており、シロテテナガザル、マレーヤマアラシ、スローロリスなど珍しい野生動物が生息している貴重な森です。
公園内でトレッキングしたり、避暑地としても利用されたりする人気の高いスポットです。
※本記事は2017年10月時点の情報です
更新日:2025/06/16