パクチーといえばベトナム料理!でも「パクチー」では通じない!?
独特の香りで料理のアクセントとなっているパクチーは、ベトナムでは「ザウムイ」と呼ばれています。生春巻きやフォーなどベトナムを代表する料理に使用されているパクチーには料理の風味を良くするだけではなく、多く含まれている栄養から美肌効果が期待できるという利点もあります。
さまざまなベトナム料理で使用されるパクチー。現地で呼ぶときにはどのように言えばいいのか、パクチーを食べることで美容にどんな効果が期待できるのかなど、パクチーについての知識をご紹介します。
ベトナム料理でよく使用される食材に香草があります。他の食材の臭みを抑えたり、味のアクセントにしたりとさまざまな料理で使用されていますが、ベトナム料理で多く使用されているものが「パクチー」です。
独特の香りから世界中で食されるパクチーは、一般的に生で食べる葉を指した言葉で、もともとはタイ語。英語では特に香辛料を指して「コリアンダー」、ベトナムでは「ザウムイ」と呼ばれ、ベトナム料理には欠かせない食材のひとつです。
アジアの国々の中でも美人な女性が多いと評されている国がベトナム。ベトナムの民族衣装アオザイを、自然に着こなせるようなスレンダーな女性がたくさんいます。その秘密は、ヘルシーな食生活にあります。あっさりとした味付けでたくさんの野菜を食べることができるベトナム料理は、美しい女性を生む要因のひとつと考えられています。
また、ベトナム料理で多く使用されるザウムイにも美しさとつながる理由があります。特にβカロテンは、カボチャやニンジン、ブロッコリー、ほうれん草などの緑黄色野菜に多く含まれます。その中でもザウムイの抗酸化力がとても強く、その効果は大豆の10倍ともいわれています。
活性酸素は人間が生きる上で必須の成分でありながら、増えすぎるとシミやシワの原因になってしまうこともありますが、βカロテンはこの活性酸素を除去する働きを持っているため、老化防止も期待できるのです。他にもβカロテンが体内で変化して作られるビタミンAにも、新陳代謝を活発にさせる効果があり、美しい肌につながるとも言われています。
ベトナム料理にとって欠かせない食材であるザウムイはさまざまな料理で使用されていますが、特に有名な料理が生春巻きやフォーです。生春巻きはライスペーパーに、豚肉やサニーレタス、ビーフンやもやし、バジルやミントなどの香草も入れ一度巻き、最後にゆでたエビやニラ、ザウムイを乗せてさらに巻いて、ヌクチャムと呼ばれる甘酸っぱいベトナムのタレを付けて食べる料理です。
また、ベトナムの麺の代表的な料理であるフォーにもザウムイが使用されています。フォーは米粉の平たい麺をに鶏や牛からだしをとったスープに入れ、具材を乗せて食べます。具材は主に、ゆでた鶏肉や牛肉、ニラやもやし、空芯菜の茎など、最後のトッピングに香り付けのアクセントとしてザウムイが入ります。フォーのだし汁はあっさりとした味付けで、最後にヌクチャムやライムの搾り汁などを加えて食べるのが一般的です。
旅の楽しみのひとつが、現地の料理を食べること。生春巻きやフォーを楽しみながら、料理に使用されているザウムイもしっかりいただいて、旅をより満喫しましょう。
※本記事の内容は、2016年10月時点の情報です。
更新日:2025/05/02