ヨーロッパ最古の大学ボローニャ大学が創立されたことで知られるボローニャ。コンパクトな街の中には、マッジョーレ広場やボローニャの斜塔など、中世の面影を残す建物があちこちで見つかります。歴史と文化の街ボローニャで、めぐるべき観光スポットを紹介します。
ボローニャ市街地中心にある広場。ネプチューンの噴水やサン・ペトローニオ教会があります。地元の人たちの憩いの場でもあり、中性の市民生活そのままに、ゆったりとおしゃべりや散歩を楽しむスポットでもあります。ほっぺたが落ちそうなジェラートやお土産の屋台も出ているので、ショッピング目的の人も合わせて見てみるとよいでしょう。
斜塔と言えば「ピサの斜塔」が有名ですが、ボローニャの斜塔も観光の名所。マッジョーレ広場から5分ほど東側に歩いた、通りの突き当たりにあります。中世には貴族が権力の象徴として、100本ほどの塔が乱立していたそうです。
現在の残る塔は2つ。長い塔(アジネッリの塔)と短い塔(ガリゼンダの塔)で、アジネッリの塔には実際に上れます。斜塔の上からは、ボローニャの美しい町並みを眼下に収めることができます。
マッジョーレ広場の横に堂々と立つ長方形の聖堂。壁面や屋根の斜めのモチーフが印象的で、周囲の建物より頭ひとつ高く、イタリア国内でも最大級と言われる大きさの聖堂です。
14世紀から17世紀にかけて建設されましたが、今も未完成だと言われています。そのため、正面入り口の高さで、色が変わってしまっていることが分かるでしょう。内部にはルネサンス期の傑作、彫刻「聖母とキリスト」が展示されています。
丘の上にある教会まで足を運んでみませんか?長い長いアーケードになっている階段と坂道を上り、頂上の視界が開けた先に、青空をバックに鎮座する教会を見ると達成感もひとしおです。このアーケードはもちろん、教会内部の豪華な装飾も見る価値あり。丘の上から眺めるボローニャの景観もすばらしいです。
ボローニャはユネスコにも登録されている音楽都市。「ローマの松」を作曲したレスピーギや、音楽教師でもあったマルティーニ神父の出身地です。音楽博物館には、音楽理論や昔の楽譜、古代の楽器、音楽家の肖像画など音楽にまつわるさまざまな展示があります。ピアノを習っていた人なら、チェンバロの展示にくぎ付けになるでしょう。
教会や礼拝堂など7つの建物を総称して「聖ステファノ教会(群)」と呼んでいます。聖地エルサレムを直接参拝できない人のために、そのシンボルとして建設されたと言われています。建物郡は華美というよりは素朴な印象で、「ピラトの中庭」が有名です。お土産屋さんが奥にあるので、足を伸ばしてみることをおすすめします。
ボローニャ大学はヨーロッパ最古の総合大学として知られています。かの有名なダンテやコペルニクスもここで学んだと言われます。現在は旧ボローニャ大学と言われるこの建物では、世界初の人体解剖が行われた教室を見学できます。