日本から最短3時間半で行くことができるグアムは、週末や連休を利用して気軽に行ける身近な海外のひとつ。そんなグアムには、温暖な気候と豊かな自然がつくり出した、美しい絶景を満喫できるポイントが多数あります。
『タロフォフォの滝公園』は、グアム最大の滝といわれ、滝の水が流れる迫力ある絶景を楽しむことができる公園です。
ジャングルのような大自然に周りを囲まれ、3段階になって勢いよく流れ落ちる滝は、一番大きなもので幅が20m、高さが9mもあり、自然ならではの圧巻の光景を見せてくれます。
滝から歩いて約15分の場所には、太平洋戦争終結から28年もの間、終戦を知らずに潜伏し、奇跡的に帰還した元日本兵の横井庄一さんがいた『横井ケーブ』と呼ばれる地下壕のレプリカも。他にも歴史博物館や無料ケーブルカー、お化け屋敷もあり、子どもから年配者まで楽しめます。
グアムのシンボルであり、グアム観光の目玉ともいわれているスポットが『恋人岬』です。
現在もチャモロの人々から特別な思いで大切にされている恋人岬からの光景は、グアムの海岸線から見える景色の中でも格別の絶景と言われています。
海抜123mの断崖にある展望台からは、足元に広がる美しいビーチと遠くに眺めるイパオ岬やオロテ岬の姿とともに、ロマンチックな名前の通りの雰囲気をもった絶景を堪能できます。
恋人岬には悲しい伝説が刻まれた場所でもあります。
いくつかの伝説が残りますが、その中のひとつがスペイン人商人の父とチャモロ族出身の母との間に生まれた娘の話。美しくつつましやかで魅力的な女性に成長した娘は、父が決めたスペイン総督との結婚に反して飛び出し、若いチャモロの一般男性と恋に落ちて愛を誓い合います。
その後ふたりは父や総督、スペイン軍に追われ、愛する恋人たちはお互いの髪を結び付け崖から身を投げます。その場所がここ恋人岬なのです。
青いサンゴ礁に真っ白いビーチ、ヤシの木が生えた美しい絶景が広がる島が『ジープ島』です。360度を海に囲まれた『ジープ島』では、島の周囲にひそむカメやエイ、運が良ければイルカの姿を見ることもできます。
行き帰りが簡単な島ではありませんので、『ジープ島』を目的地とする場合はメインをジープ島に、グアムはサブの滞在先とするのをおすすめします。
太陽が降り注ぐ日中には、ぜいたくなまでの美しい大自然の中でシュノーケリングやダイビング、日没後には明かりのない島内の空で美しい星空を眺めて楽しめます。
特に、壮大な海の向こうに広がる水面上180度に眺める虹の光景や、満月に照らされる夜の海は、この世のものとは思えないほど神秘的で幻想的な光景を見せてくれます。
グアム最南端のメリッソ村には、グアムの南側に浮かぶココス島と、島を囲む美しいラグーンの絶景を見わたす『天国の丘』があります。村を出発し、ハイキングを楽しみながら到着すると、周辺には一面グリーンの草原に青い海と空、白い雲とのコントラストが映え、まるで絵画のようです。
この地は戦争の爪痕深い場所で、かつて日本軍によって現地民虐殺が行われたことから『天国の丘』と名づけられたのだそうです。丘の上には墓地もありますので、歴史を知るという意味でも訪れる価値があるでしょう。オプショナルツアーに申し込むのがおすすめです。
グアムは「自然に癒やされたい」と海外旅行を計画してみたものの、なかなか長期間の休みを取れない人でも気軽に行けるアクセス便利な南の島です。
島内と周辺には魅力的な自然を有したスポットが点在し、感動の絶景を満喫できます。