LCC路線の拡大やインターネットの普及で、海外へ個人で旅行する人が増えています。海外への旅行時に空港で必ずしなければならないのが、出国手続きです。
出国審査は難しいことではありませんが、経験が少ないと手続きで戸惑うこともあるでしょう。
以下ではスムーズに出国をするために、出国審査を含めた手続きの流れを紹介します。
海外旅行へ向かうときには絶対にパスポートを忘れてはいけません。まずは自宅を出る前にパスポートを所持していることを確認しましょう。
また、内容にも注意が必要です。パスポートに破損がないか、有効期限が十分か(国によってはパスポートの残存有効期限が入国時に一定期間以上必要になる場合もあります)、必要なビザを取得してあるかといった事柄も、必ず事前に確認してから空港に向かいましょう。
空港で出国審査を受けるには、搭乗券が必要になります。まずは、それぞれのエアラインで搭乗手続きを行いますが、搭乗手続きの方法はいくつかあります。
オンラインでチェックインを済ませておいて、当日はスマートフォンか印刷した搭乗券を持参する方法です。航空会社によっては、自動チェックインをしてくれるところもあります。
後は預ける荷物があれば、預け荷物カウンターへ。荷物がなければ、そのまま保安検査場へ行きます。チェックインの所要時間が一番短く済む方法です。
自動チェックイン機に予約番号を入力や、パスポートの読み取りなどを行うと、搭乗券が発券されます。預ける荷物があれば、預け荷物カウンターへ向かいましょう。
先の2つの方法でチェックインができない場合は、この手続きを行うことになります。
カウンターで対応してくれるので安心ですが、手続きの所要時間が長くなることがあります。
チェックイン後に、預け入れ荷物を航空会社に引き渡すことになります。預けた荷物は目的地で受け取ることになるので、到着までに必要になるものは手荷物として取り出しましょう。
逆に、手荷物の中に機内へ持ち込めないものはないでしょうか。荷物を預ける前に、ここで最終確認をしましょう。コンビニなどで購入できるオイル式ライター、オイル式カイロなどは預け入れも手荷物にも出来ません。十分に気をつけてください。
チェックイン後は、保安検査場へ進みます。中に入ると後戻りはできないので、注意が必要です。
搭乗ゲートは搭乗券に書かれているので、出発便の案内板などと照らし合わせて近くの保安検査場へ進みましょう。ここではパスポートと搭乗券を確認されるので、すぐに取り出せるようにしておくとスムーズです。
案内に従って、手荷物検査を受けます。ポケット内の小物やカバンの中から出すように指示されているもの(パソコンや携帯電話など)をトレーに入れて、金属探知機のゲートをくぐりましょう。
保安検査場を通過すると、出国審査を受けることになります。
グループでの旅行でも一人ひとり審査されますが、小さな子供を連れている場合などは、一緒に審査を受けることが可能です。
順番が来たら、パスポートと搭乗券を出します。パスポートの写真と顔を照合され、パスポートに出国スタンプを押されて、審査は終了です。
夏休みや年末年始、大型連休などの時期になると、出国審査は混雑します。そのような混雑の緩和ために自動化ゲートが導入されている空港もあります。
日本では、成田空港(第1・2ターミナル)、羽田空港、中部空港、関西国際空港に自動化ゲートが設置されています。自動化ゲートを利用する際には、申請書を記載し、利用者登録を行います。近くにいる空港スタッフが指示を出しているので、それに従いましょう。
利用者登録後は、ゲートでパスポートと指紋を照合することで本人確認をして、出国手続きをします。この時パスポートに認証スタンプは押印されません。スタンプを希望する場合は、ゲートを通過する際に空港スタッフへ声をかけましょう。
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