タイのデザートは南国色豊かな味わい! おすすめ7つ
タイのデザートはココナッツベースのものが多く、白玉や麺、イモやカボチャ、各種南国フルーツなどさまざまな組み合わせで個性的な味。見た目で度肝を抜かれるようなユニークなデザートもあるので、旅の思い出に本場の味を堪能してみてはいかが? やさしい甘さのものも多く、蒸し暑さをやさしく和らげてくれます。
『ブアローイ』は、ココナッツクリームから作られているスイーツです。温かいスープの中に紫イモや人参、カボチャなどを裏ごしした白玉のお団子が入っています。
ココナッツの白いスープに紫や緑、黄色、オレンジなど、日本にはない色彩なのでややとっつきづらい見た目ではありますが、味わいはまさに「タイ版白玉ぜんざい」。もちもちとしたお団子の食感と、コクのあるスープが絶妙で、ほっとするようなやさしい甘さにリピーターが後を絶ちません。
ちなみに、「ブア」はタイ語で蓮、「ローイ」は浮くという意味。タイでは屋台で気軽に楽しむことができます。また、中国料理の『ブアローイ・ナムキン』は『ブアローイ』の派生版。胡麻餡入りの白玉を、しょうがの効いた味付けでどうぞ。
いわゆる寒天ゼリーです。ココナッツとパンダナスの葉から作ります。白い部分は塩味を少し効かせたココナッツゼリーで、緑色の部分はパンダナスの葉由来のナチュラルな色。見た目に涼しげで、暑季にもぴったりのデザートです。隠し味として少しの塩が、ココナッツミルクの甘さを引き立てます。
素朴な味わいのお菓子ですが、お祝い用には豪華なものが作られることも。たとえば花をかたどったピンクやブラウンのゼリーが何十もの層を成す『ウンガティ』は、その場を華やがせるデザートの主役級になります。
街角の屋台で売られている『カノムブアン』。鉄板の上で土台となる生地をのばして丸く焼きます。その上にお好みの具材を乗せて、巻くとできあがり。硬いクレープのような作りで、外の皮はパリパリです。
メレンゲやドライフルーツを入れたスイーツ風のものに加え、塩味ベースにエビなどを加えた軽食用も売られています。手のひらサイズで値段もお手頃なので、いくつでも食べられそう。小腹が空いたときにぴったりです。
ファクトーンはタイ語でカボチャを意味しており、その通りカボチャが主役のお菓子です。材料はカボチャ、卵、ココナッツミルク。カボチャの種をくりぬいた部分に、ココナッツミルクと卵をあわせたクリームを流し込み、蒸し上げます。
プリンのような食感とカボチャの自然な甘みが特徴で、タイの一般家庭ではよく食べられているそう。カボチャをまるごと一個使うので、食べるときは適当なサイズに切り分けてスプーンで食べることが多いです。
タイでもっともポピュラーな食材に数えられる『パンダンリーフ』『米粉』『タピオカ』『ココナッツミルク』。実にさまざまな料理に使われていますが、『ロートチョン』は見た目が少々ユニークなこともあり、旅の思い出話のひとつにもなるデザートです。
『ロートチョン』は、『パンダン』で緑色に色づけした麺を、濃厚なココナッツミルクで味わうデザート。米粉やタピオカ製のにょろにょろとした麺が、白いジュースに浮いているさまはなかなかのインパクトです。トッピングはお店や屋台によって個性があり、氷や黒米、メロンなどそれぞれのお店の味が楽しめます。
日本ではまず見ないビジュアルですが、ココナッツミルクの濃厚さに麺のにゅるっとした食感がやみつきになる人も多いよう。味わうだけでなく、ぜひ写真に収めておきたい個性的なデザートです。
いわゆるタイ風かき氷です。蜜がたっぷりかかった上に、甘く漬けたイモやココナッツミルク、フルーツやお菓子などさまざまなトッピングを乗せていただくのがタイ流です。自分流の『ナームケンサイ』を注文して、タイの熱さを吹き飛ばしましょう。
コンビニや移動屋台でも買えるシャオクワイは、仙草ゼリーを使ったタイのお手軽デザートです。仙草の束を鍋で煮込んで型に入れて固め、それを格子状に張った細い鉄線の上に置き、上から機械で押すと、一口ほど大きさの仙草ゼリーのできあがり。
一見コーヒーゼリーのような色味ですが、やや漢方の風味があり、食感はゼリーよりも少し固め。甘さひかえめのみずみずしい冷たさが、蒸し暑さで高まった不快指数を和らげてくれます。
ゼリーだけをシンプルにいただくのもよいですが、甘さひかえめの小豆や甘い牛乳との相性がよく、また違った風味でさっぱりとした味わいに。お好みで購入するといいでしょう。
更新日:2025/05/01