海外旅行先で病気になるとせっかくの旅行が台無しに!日本にいる間に予防接種を行うことが重要です。しかし「どんな予防接種を打つべきかわからない」という人も多いはず。
そこで今回は渡航先別で必要な予防接種についてご紹介します。海外旅行前の予防接種の参考にしてみてください。
麻しんは主に小児期に発症する感染症で肺炎や中耳炎などを併発する可能性が高いうえ、重度になると脳炎などの可能性もある病です。
麻しんにかかったことがない人で、予防接種をしたことがない、もしくは1回しかしたことがない人はワクチン接種を検討しましょう。
破傷風は傷口から感染しますので、森林地域に行く予定のある人や、途上国のように道路が舗装されてなくケガをしやすい環境に行かれる方は、接種を検討しましょう。
ただ、定期予防接種で既に受けている方は10年間ほど免疫がつきますので、その間であれば大丈夫です。
A型肝炎は、アジア・アフリカ・中南米で発症しやすく、食べ物から感染します。発症すると気だるくなり、入院が必要になるほど重症になる場合もありますので、1カ月以上滞在するという方は予防接種をおすすめします。
黄熱は蚊を介する感染症で、致死率は5~10%ですが、免疫がない人や流行している時の致死率は60%以上になるとも言われています。
熱帯地域の入国時や乗り継ぎの際に黄熱予防接種証明書の提出を求められる場合もありますので、事前に確認しておきましょう。
ポリオはポリオウィルスによって急性まひが起こる病気。アフガニスタンやパキスタン、ナイジェリアなどで発症しやすく、WHOが過去に予防接種を受けていても、追加接種をすすめるほど恐ろしい病気です。
狂犬病は発病したらほぼ100%死亡する病気で、犬だけでなくキツネやコウモリなどの動物にかまれると発症しやすいです。
動物に接する機会が多い場合や、森の奥地に行く可能性のある方は接種することをおすすめします。