台北観光で必ず訪れたいのが、市民の台所として常に多くの人でにぎわう南門市場です。生鮮食品、中華食材、お惣菜などがそろう市場を歩けば、台湾の食事情と市場文化をうかがい知ることができます。
台湾の三大観光名所のひとつとされる中正紀念堂からすぐの場所にあり、都心ならではのアクセスの良さが魅力です。
伝統的な市場として知られてきましたが、2023年10月のリニューアル後は空調が整い、清潔な雰囲気の市場へと生まれ変わりました。
MRT淡水線・小南門線の中正紀念堂駅が市場の最寄り駅です。駅2番出口を出て、すぐそばに建つ全面ガラス張りの建物が南門市場です。入口には、「南門市場」と記された看板が掲げられています。
12階建ての建物の地下1階~2階までが南門市場になっています。
地下1階が生鮮食品、1階が乾物とお惣菜、2階が食堂と服飾品と、階層により販売されている商品が異なります。各階は通路を挟んでさまざまな店舗が建ち並び、生活感のあるにぎわいを見せています。
なかでも特に、観光客からの人気を集めているのが1階の乾物・お惣菜売り場。カラスミ、ソーセージやドライフルーツなど、お土産に最適な台湾の名産品をお手頃価格で購入することができます。
台北にはスーパーマーケットも多数ありますが、食品は市場で買うという文化が現在もまだ根強く残っています。
特に南門市場は、上等な金華ハムや美味しいドライフルーツ、珍しい調味料などが入手できることで広く知られています。台北を代表する市場で美味しい台北の食材を購入しましょう。
南門市場で販売されている最も有名な食材といえば、高級食材として知られる金華ハムです。
市場内には金華ハムを扱う店が多数ありますが、なかでもおすすめなのが、1910年に中国・浙江省で開業した老舗店の「萬有全」。南門市場にお店を出してから70年以上もの間、中国伝統の味を守り続けています。
日本へのお土産購入に便利なのが、乾物やソース類を取り扱う「南門醤園」。店頭ではドライフルーツや豆類を量り売りしています。
特に台湾マンゴーを代表する品種・愛文マンゴーを使用したドライマンゴーは、日本へのお土産として定番の人気を誇ります。
南門市場には中華料理に使用する調味料やローカルフードも豊富に販売されています。
なかでも、幅広い食材を取り扱う「上海火腿」では、カラスミやホタテの貝柱、調味料などが揃います。日本語を話すスタッフがおり、気になる食材についての説明を詳しく聞くことができます。
台湾の市場ではお土産の購入だけでなく、食べ歩きも楽しむことができます。外省人が多く集まる南門市場には中国本場のお惣菜が豊富に揃っており、食べ歩きを楽しむには最適です。
ちまきは、中国北部、南部、客家など、各地方のバラエティ豊かなちまきが各店舗で販売されています。
豆乳を使ったゼリー状のデザート・豆花は、2階の「南門市場有機豆花」が人気です。(写真はイメージです)
2階のフードコートでは、朝食、昼食、夕食に相当するしっかりした食事をいただけます。台湾料理を中心に、麺類のお店や定食店などが揃っており、各店舗で食べたいメニューを頼むことができます。
50席ほどの座席は時間帯により込み合いますが、空いている場合、1階で購入したお惣菜を食べることも可能です。