ドバイでチップは必要? 相場やマナーは?
ドバイにはもともとチップという文化はありませんでしたが、ドバイ市街で大多数を占める外国人労働者を中心に、現在はチップが定着しています。ホテル、レストラン、タクシーなどTPOに合わせたチップの相場やスマートな渡し方などをご紹介します。
ドバイ観光で忘れがちなのが「チップ」。もともとそのような文化を持たないドバイではありましたが、人口の8割が外国人ということから、中東の中でも他国の文化に対して特別柔軟といわれています。そこでドバイ人の2倍をこえるインド人ほか、パキスタンやバングラデシュなど外国人労働者向けに、今ではチップが現地の習慣の一つに加えられているといえます。
とはいえ、日本人にとって、チップは「どういうときに」「どのぐらいの額を」「どんな風に渡すか」など、何かと悩ましい問題でもあります。なじみのない中東諸国への旅行ともなると、チップの額の見当もつかないという人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、ドバイのチップ事情について紹介します。
チップとはあくまでも感謝の気持ちをあらわすものですから、額に決まりはありません。一切払わないというのはなしにして、受けたサービスに対して、適正と判断する額を支払えば良いでしょう。
一応の目安として、ホテルのポーターには10ディルハム程度、ハウスキーパーには5ディルハム程度です。また、グレードの高いホテルでは、サービス内容を見て20〜30ディルハム程度にアップさせましょう。
レストランでのチップは、飲食料金総額の10パーセント程度です。ただし、支払いにサービスチャージが含まれている場合は、払う必要はありません。もちろん、サービスチャージ以上のものを場合は渡しても問題ありません。支払時のおつりをそのままチップにしたりするのは定番ですね。
タクシーの場合は、チップを渡す必要はありません。感謝の気持ちを伝えたい場合には、釣り銭程度(2デュラハム〜)を渡せば良いでしょう。お釣りが出ないタクシーもありますが、その場合チップは不要、というよりチップ込みで料金を支払うという感覚で大丈夫です。
1日貸し切りにしたりする場合は別で、お昼代という意味をこめて、やや多めの30ディルハム〜程度を渡します。
ドバイの通貨はディルハムという通貨となります。チップに使うには、5ディルハム紙幣と10ディルハム紙幣が便利で、旅慣れた人やガイドは、空港についたらまず、チップ用のお金をまとめて崩しておきます。このときの金額は旅程や行き先にもよりますが、最低でも300ディルハム程度、5ディルハムと10ディルハムの紙幣で用意しておくのがよいでしょう。旅のはじめごろはかさばりますから、チップ専用のお財布で管理するのもおすすめです。
例えばホテルのポーターなら荷物を運び終えたタイミング、タクシーなら目的地に到着したタイミングなど、サービスを受けた段階で渡します。ホテルの清掃係の人とは顔を合わせない場合もあるので、デスクや枕元にいくらか置いておくのがスマートですね。連泊の場合はチェックアウト日にまとめることが多いようですが、気持ちよく過ごせたと思えば、もちろん初日から渡しても問題ありません。
どういうシチュエーションでも、チップは感謝の気持ちをあらわすものですから、はにかみながら渡すよりは堂々と、笑顔で渡してあげましょう。また、さりげなく渡せるように、チップ用のお札はすぐに取り出せるポケットなどに入れておきましょう。
チップについて難しく考える必要はありません。だいたいの相場を頭に入れておいて、あとは感謝の気持ちに合わせた額を、さりげなく渡してください。
※本記事は2017年2月時点の情報です
更新日:2025/05/01