台北観光にはMRTを利用しよう。路線や乗り方をチェック!
台北市内の移動手段なら、「MRT(捷運/地下鉄)」が便利。全6路線あり、台北のほぼ全エリアを網羅しています。それぞれに路線の色分けがしてあるので分かりやすく、各駅停車なので目的地を通り過ぎることもありません。スムーズに移動するために、利用法をあらかじめ覚えておきましょう。
安い運賃で移動できる上、ほぼ一日中利用できるMRT。上手に活用すれば市内の主要スポットを巡ることができます。観光客や現地の人々でにぎわうMRTを攻略すれば、効率よく充実した旅になること間違いなしです。
全6路線あるMRTはいずれも毎日6:00~24:00の間、約10分に1本間隔で運行。
また月~金曜の平日7:00~9:00と17:00~19:30のピークタイムになると運転本数も増えるので、電車待ちのために時間を費やすことはほぼありません。ここでは各路線と主要な駅をチェックしましょう。
動物園~南港展覧館間を運行する「文湖線」のカラーは黄土色。松山空港や内湖地区、台北動物園と市内を結びます。車両は小ぶりですが、一日中乗客数が多い路線です。
ただし、ほぼ全線が高架のため他の路線との乗り換えにやや不便なのが難点。ムダなく移動するためにも、乗車前に経路を確認しておくと安心です。
淡水~象山や北投~新北投など、市内の南北を結ぶ「淡水信義線」は赤色が目印。
経由駅からは「士林夜市」や「台北101」、「永康街」へアクセスできるため、台北旅行中に一度は利用するに違いないメジャーな路線です。
松山~新店や七張~小碧潭などを運行する松山新店線のカラーは緑。
主要駅である台北駅や中山駅などを経由する松山新店線を利用すれば、松山にある「饒河街夜市」や人気の中山地区、西門町、「中正紀念堂」にアクセスできます。
郊外に行く場合は、迴龍~南勢角または蘆洲~南勢角間を運行する「中和新蘆線」を利用しましょう。
路線カラーはオレンジ。「行天宮」や「永康街」に行けるほか、「華山1914」や「迪化街」にもアクセスできますよ。
南港展覧館~頂埔間、市内の東西を結ぶ「板南線」は青色が目印。「龍山寺」や「西門町(西門)」、頂好エリア、信義地区(市政府)を結ぶ主要路線です。
台湾版新幹線と言われる「高鉄」を利用する際には、板橋駅や台北駅、南港駅から乗り継ぎましょう。
台北駅から桃園国際空港を結ぶ新路線が、2017年3月に開業しました。高速バスの場合は約1時間かかる区間が、快速を利用すると最短35分で移動可能に。
台北駅では駅構内で飛行機の搭乗手続きもできるようになったので、今後は桃園国際空港を利用するのも一つの手です。
MRTを利用する場合、改札を入ってから出るまでの滞在時間は2時間以内、同一駅での乗り降りは15分以内と制限されていることをお忘れなく。
違反した場合は罰金が科せられるので、スムーズな移動を心がけましょう。
MRT各路線とも、始発・終電時間に関する時刻表はあるものの、一日を通した詳細な時刻表がないのも特徴です。運行本数が多く、ほぼ等間隔で電車が来るため、特に必要ないのかもしれませんね。
切符は紙でなくICカードが導入されているMRT。片道切符や一日乗車券、「台北観光パスポート」など種類もさまざまです。
有効期間内ならMRTはもちろん、台北連営バスや新北市轄バスも乗り放題となる「台北観光パスポート」(NT$180~700)が便利。各駅のサービスカウンターで購入可能です。
ほかにMRTに1日乗り放題となる「MRT一日乗車券」(猫空ロープウェイを除く。NT$150)などもあります。
またチャージ式の「Easy Card」なら、MRTの乗車料金が現金よりも20%割安となるだけでなく、両替不可のバスでもタッチパネルにかざすだけで精算できるので便利です。カード自体は駅やコンビニなどで手に入れることができます。
なお、2016年8月以降、払い戻し可能なデポジットタイプの新規発行は停止されています。購入時にご確認ください。
MRTは駅構内や車両での飲み食いは一切禁止されています。軽食やジュースはもちろんガムも厳禁。違反すると罰金を科せられます。
日本人にはかなり厳しく感じるかもしれませんが、MRTの清潔な空間を維持するためにも、ルールは必ず守りましょう。
※本記事は2017年7月時点の情報です
更新日:2025/05/01