日本では、肌身離さず持っている携帯電話やスマホ。旅行先ならなおさらインターネットを利用したいもの。また、現地で同行者とはぐれたときの対策として通話機能も必要です。
今回は、海外の旅行先、特にアジア圏で携帯電話を使えるようにするには、どのような方法があるのでしょうか。また、どんな点に注意すれば良いかをまとめました。アジア諸国に旅行する予定のある方は、ぜひチェックしてみてください。
海外で携帯電話を利用するには、いろいろな方法があるため、自分が何に携帯を使うかをまず考えてみることが必要です。
以下、それぞれの方法のメリット・デメリット、おすすめしたい人のタイプについて説明します。
ポケットWi-Fiは手のひらサイズで、どこにでも持ち歩けるのが最大のメリット。また、料金は国別、1日あたりの金額があらかじめ提示されていますので、料金体系も明確です。また日本でレンタルを行うため、現地到着後にすぐに使えるのもメリットです。
国により料金は変わりますが、他の地域と比べるとアジアは比較的料金が安く設定されています。
また、アジアの国々をいくつか周遊する予定のある方は、アジア周遊プランのルーターをレンタルすると良いですね。
旅行先で携帯電話をレンタルするという手段もあります。
基本的に現地の携帯電話会社の回線を利用しますので、通話状態は安定しています。レンタルには基本料金が必要で、発着信は現地の国内通話扱いと同様です。
現在、日本で使っている携帯電話(スマホ)が対応機種であれば、旅行先で電源を入れて、いつものように使うだけです。海外でも同じ番号で利用でき、毎月の通話料と一緒に決済されるなど、手続きなどは一切不要というのが、最大のメリットです。
しかし、日本で契約した携帯電話ですから、渡航先の国内の人に電話をしても国際転送料がかかりますので、とにかく料金が割高なのがデメリット。
また発信だけではなく、着信にも料金がかかったり、通信事業者によっては呼び出し中にも料金がかかったりする場合もあります。
SIMフリーの携帯電話はもちろん日本でも購入することができますが、国によってはとても安く買うことができます。
SIMフリー携帯を持っていれば、あとは現地でSIMカードを購入します。また、通話はチャージ制ですので、商店やコンビニなどでチャージカードを購入すれば利用可能です。種類や期間、容量にもよりますが、アジア旅行で何か物品を購入する場合はこれが一番リーズナブルな方法です。
ただし、SIMフリーの携帯電話を現地で購入した場合は現地語や英語表示となる場合がほとんどで、注意が必要です。
お金を絶対にかけたくない、という場合はこの方法です。空港やホテル、レストラン、公共スペースなどの無料Wi-Fiを利用する方法です。渡航先も期間も関係ありません。利用している人が多い時には通信速度が遅かったり、Wi-Fiエリアでしか使えなかったりするのが難点。
アジアの中でも人気の旅行先、韓国、台湾、香港、シンガポールといった先進国では比較的多くの場所で無料Wi-Fiが利用できます。
どこでも携帯電話をつかってよいかというマナーは別として、日本国内では、防犯面から携帯電話を使うのを控えるべき場所というのは基本的にはないはずです。
しかし、アジアの国々では事情が違います。携帯電話やスマホを利用しているとお金持ちと見なされ、スリや犯罪の標的になることもあります。人混みの多い観光地や、反対に人通りの少ない路地裏でも、安易に利用中の姿を見せたり鳴らしたりしないようにしましょう。
日本では、テーブルの上に携帯電話を置いている光景をよく見かけます。しかしこれはアジアではタブーだと思っておきましょう。机やカウンターの上に無防備に財布や携帯を置いているとスリに遭う可能性があります。例えば、少し窓の外を眺めている間に携帯がなくなっている、というおそれもあるのです。
携帯はテーブルの上に置かず、手元に持っておくか服やかばんにしまいましょう。
アジアの国々で利用されている携帯電話は、SIMフリーのものが多く、公衆のWi-Fiを利用している人が多数。そのため、特に人が多く集まっている場所での公衆Wi-Fiの通信速度が非常に遅く、全く使えないという場合もあります。またホテルのWi-Fiも同様で、時間帯によっては通信速度が非常に遅い場合があります。このような事態を避けるためには、Wi-Fiを買って持って行くか、現地調達をおすすめします。
電車やバスの中でも、気後れすることなく携帯電話を使用する人も見かけます。日本の交通機関の静けさに慣れた人は驚くかもしれません。また中国のある都市では、歩きスマホをしている人専用の歩道があるほど。罰則の多いシンガポールですら、どこで携帯電話を使用しても自由です。といっても、土地に不慣れな旅行者が同じことをしていますと、事故にあったり迷子になったり、犯罪に巻き込まれることもありますので、注意が必要です。
シンガポールや台湾では、SIMカードを購入する際、パスポートを提示します。各パスポートにつき、各キャリア1枚ずつまでの制限があります。同行者とともに使いたい場合も、一人がまとめて買うのではなく、それぞれ購入しましょう。