知ってた? オーストラリアの冬は超面白い!
オーストラリアは面積が広いため、州ごとに気候が違います。冬でも半袖で過ごせる州もあれば、スキーやスノーボードができるくらい寒い地域もあります。冬にしかできないアトラクションや、冬の方が旅行に向いている地域があり、夏とは違った魅力があります。
オーストラリアといえば、強い日差しが照り付ける暑い国というイメージの方も多いのではないでしょうか。しかしオーストラリアにも、もちろん冬があります。今回はオーストラリアの冬と観光についてご紹介します。
日本の夏は6月から8月頃ですが、オーストラリアが最も寒いのは6月と7月です。どうして反対なのかというと、日本は北半球に位置し、オーストラリアは南半球に位置しながらも、同じ緯度上にあるためです。そこで日本とオーストラリアは、簡単にいえば季節が逆。
6月から8月にかけては、太陽のエネルギーが北半球に多くあたるため、北半球(日本側)の気温が上がります。1月、2月はそれが反対になるので、南半球(オーストラリア側)が暑くなるのです。
オーストラリアの面積は日本の約20倍と、とても広いので、州によって気候が大きく異なります。クイーンズランド州や西オーストラリア州の北部は冬でも暖かく、日中は半袖で過ごせますが、サウスウェールズ州やビクトリア州、タスマニア州、南オーストラリア州、西オーストラリア州の南部では、ジャケットやコートが必須です。
ノーザンテリトリーでは、州都ダーウィンの辺りは冬でも暖かいですが、ウルル(エアーズロック)近辺の夜間は冷え込みが厳しくなります。
オーストラリアでは、一部の山岳地帯を除いて雪はめったに降りません。2015年にクイーンズコートで積雪がありましたが、これが実に31年ぶりの記録なのだそう。けれども雪に恵まれる山岳地帯、ビクトリア州のハイカントリー、通称『オーストラリアン・アルプス』は良質な雪質を誇る世界的なスキーリゾート。『マウント・ブラー』、『マウント・ホッサム』、『フォールズ・クリーク』などスキーやスノーボードを楽しむことができます。
オーストラリアの南に位置する『グレートオーストラリア湾』では、ホエールウオッチングを楽しむことができます。一般的には、ボートに乗ってクジラを見に行くことが多いですが、アデレード郊外のエアー半島では、展望デッキからクジラの群れを見ることができます。
ちなみに、ここで見られるクジラの種類は、ミナミセミクジラ。シーズン中(5月から11月)は各地の陸上からもホエールウオッチングが可能に。温暖なオーストラリアですから、冬の季節でも大海原の風は心地よく、クジラ探しを楽しめるでしょう。
ケアンズには、はっきりとした四季がない代わりに、雨季と乾季があります。ケアンズの夏は雨季にあたり、雨が多いため蒸し暑くなります。冬場は乾季となり、雨が少ない上に気温も高すぎず低すぎないので、非常に過ごしやすいです。そのため、冬の方が外に出掛けるのにちょうどよく、観光やアウトドアを楽しむのに向いています。
オーストラリアの冬は、ウインタースポーツやホエールウオッチングなど、夏にはできないアトラクションがあり、いろいろな魅力があります。また、夏よりも冬の方が観光におすすめの地域もあります。
更新日:2025/05/01