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妊婦の海外旅行は危険だらけ?注意すべきポイントまとめ

妊婦時の海外旅行に注意!

「おめでた」はうれしいことですが、出産後は育児に追われて海外旅行は当分の間おあずけになってしまいます。
出産前に海外に行きたいという気持ちはわかりますが、妊娠中は体調が変わりやすく、流産してしまう可能性もあります。
すでに予約済みでキャンセル料がかかる場合や、同行者に迷惑のかかる場合、身内の海外挙式に参列するなどの特別な事情があると、どうしようかと心が揺れてしまいますね。
本記事では、妊婦さんが海外旅行に行く場合の心構えや、チェックポイント、注意点をまとめてみました。

妊娠は病気ではありませんが、普通の状態でもありません。できることなら海外旅行は見合わせるのが一番ですが、万が一のリスクを考えても海外旅行を決行する前に以下のような点を知っておきましょう。

妊娠中の海外旅行のリスク

正常妊娠の場合、通常は安定期に入っていれば無理のない範囲で旅行は可能とする見方もあります。
けれども、長時間、飛行機に乗ることは無理のない範囲を超えてしまっている可能性も。以下の点は絶対に押さえておきましょう。

医師の意見を聞くこと

出産予定日を含めて28日前までなら特に診断書等は必要ない航空会社がほとんどですが、搭乗時期によっては医師の診断書や同意書が、また出産間近なら医師の同伴が必要です。必ず事前に担当医師に話をして、意見を聞いてから旅行計画を立てましょう。
妊娠の段階や状態によっては、医師に旅行を止められる可能性もあります。その場合は残念ですが、海外旅行はきっぱりあきらめましょう。

万が一のことが起こったときの準備

たとえ医師からOKが出て、安定期に入っていたとしても、旅先で体調が急変することや腹痛・出血が起こることもあり得ます。そんなとき、現地語で症状などを伝えられなかったらどうしますか。
旅先で体調を崩した時のために、出発前に現地語で「病院に行きたい」「妊娠しています」などの必要と思われるフレーズを調べ、しっかりメモしておきましょう。
また、妊娠週数のわかるエコー写真や母子手帳などを携帯して、妊娠のどの段階か伝えられるようにしておきましょう。

海外旅行傷害保険でもしもに備える

海外旅行に行く人がもしものときのために加入する海外旅行傷害保険。
AIUなど一部の保険会社では旅行中の治療費が補償される場合があります。しかし、ほとんどの保険会社では妊娠や出産に起因する治療は対象外になっています。
さらに困ったことに、海外では治療内容によっては数万円どころか家が建つほどの高額な費用がかかるケースも。
妊婦でも契約できる海外旅行保険を探してしっかりと加入してから旅行しましょう。

妊婦さん向きの海外旅行タイプ

上述したようなリスクをクリアして海外旅行に行くという場合、どんなことに気をつけてプランを立てればよいのでしょうか。

1カ所滞在型

1カ所への滞在期間が短く、移動の多い周遊型の旅行は妊婦さんには向きません。また、目的地までの移動距離が長い旅、途中の乗り継ぎがハードな旅も避けたほうが無難です。
なるべく乗り継ぎなく短時間で目的地まで行けて、現地での移動も少ない旅行にするとよいでしょう。

リゾート滞在型

旅先での滞在スタイルは、観光やレジャーがつめこまれたアクティブ型より、のんびりと毎日ビーチで寝そべって過ごせるようなリゾート滞在型がおすすめ。
いくらリゾート滞在型でも現地滞在時間の短い弾丸旅行は避けて、日程的に長めで、行きのフライトでの疲れを現地でゆっくり癒やせるスケジュールのものがよいでしょう。

こんな点にも注意して

そのほか、基本的なことですが、妊婦さんが海外旅行するときの注意点をおさえておきましょう。

飛行機での過ごし方

いったん離陸してしまいますと、空の上では途中で降りることや戻ることはできません。
たとえ当日でも、体調に不安があれば旅行はキャンセルする勇気を持っておきましょう。

また、妊婦さんは普通の人の何倍もエコノミー症候群にかかりやすいと言われています。機内では時々歩行したり身体を動かすなど、エコノミー症候群になりにくい過ごし方を心がけてください。
航空会社によっては妊婦さんが安心して過ごせるようにサポートしてくれるところもあります。
事前に問い合わせて、移動や搭乗、荷物の上げ下ろしなどのサポートをお願いできるか、席の指定が可能かどうかなど確認しておくと良いでしょう。

おなかが張ったら即休憩

無事に目的地に到着したらまずは一安心ですが、長時間動きすぎたり無理な姿勢をとり続けないことを心がけましょう。
特に、体調に異変を感じるときや少しでもおなかが張るときは、予定を変えてでもしっかりと休憩をとるようにしてください。

食あたりや食中毒に注意を

旅先では妊婦さんでなくても便秘や下痢になる人が多いものですが、妊婦さんが特に注意しなければならないのが食あたり・食中毒。
妊娠中は通常よりも抵抗力が落ちているため、もともと食あたりや食中毒になりやすいと言われています。環境や食べ物が大きく変わる海外旅行では、さらにリスクが高いと思っておきましょう。
食あたりによる嘔吐(おうと)や下痢は、子宮やおなかの赤ちゃんにも大きな負担となります。食あたりを起こしやすい魚介類や卵などの摂取を控えることはもちろん、現地の衛生状況によっては水や氷、生のフルーツや野菜も口にしないこと。
それでも食あたりを起こしてしまったら、速やかに病院に駆け込みましょう。

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