ビザ・パスポートの準備から携帯・スマホ・wifi事情まで-出国から帰国まで旅行のギモンを解決!

パスポート用の写真、眼鏡やコンタクトはつけたままで大丈夫?

パスポート用写真の撮影は規格をしっかり確認しよう

パスポート用の写真を撮影する際、眼鏡やコンタクトをつけたまま撮ってもいいのか、迷った経験のある方もいるのではないでしょうか。パスポート(旅券)は、海外で国籍・氏名・年齢を証明できる唯一の身分証明書です。そのため、パスポートに添付される写真の規格も細かく設定されています。パスポートの申請に持っていった写真が不受理になったり、撮り直しになったりしないためにも、規格をしっかり確認しておきましょう。

パスポート申請用写真の規格とは

撮影時は正面・無背景で!

パスポート申請用の写真には、国際民間航空機関(ICAO)の国際標準に従った規格があります。写真は、提出日から6カ月以内に撮影したもの、申請者本人のみが撮影されたものに限ります。宗教上の理由などがない限りは、帽子をかぶってはいけません。正面をむいて無背景の場所で撮影しましょう。

サイズは縦45mm×横35mmのフチなしで、色はカラーでもモノクロでも可能です。ピントが合っていない、鮮明ではない、などの写真は却下される場合がありますので注意しましょう。また、写真縦の70~80%が顔である必要があり、顔のサイズが小さすぎると判別できないとして受理されないこともあります。

渡航する国によっては、入国審査等の際に電子機器による顔認証で本人確認を行うこともあり、使用するパスポートの写真が国際規格に基づいて撮影されているかが重要です。出入国審査でトラブルにならないためにも、規格を守って撮影された写真を使用しましょう。

▼こちらもチェック
海外旅行に必須のパスポート!申請時と持ち歩く際の注意点

パスポート用の写真撮影時の注意点

■カラーコンタクトはNG

渡航先での出入国審査において、本人確認の際に瞳の色は重要な識別ポイントになります。
出入国審査で疑義を持たれる可能性がありますので、カラーコンタクトを装着した写真は使用しないよう注意しましょう。度数の入ったカラーコンタクトを使用している人はコンタクトでの撮影ができないため、眼鏡での撮影もしくは無色のコンタクトレンズの準備が必要です。

一方で、瞳の輪郭を強調するタイプのコンタクトレンズは、現在のところ使用は禁止されていません。しかし、出入国審査の際に質問を受ける可能性も考えられるため、その点を理解したうえで着用してください。なお、黒目に照明が反射したキャッチライトは規格的に問題ありませんが、気になるのであれば撮影時に仕上がりを確認してみましょう。

■眼鏡着用で撮影する場合

眼鏡着用で撮影する場合は、レンズに光が反射しないよう注意

写真規格の内容には、眼鏡自体を禁止している記述は特にありません。ただし、「眼鏡のレンズに光が反射していないこと」や「前髪などにより、目などの顔の器官や輪郭が隠れていないこと」という項目があるので、この項目に背いていなければ眼鏡の着用は認められています。

「レンズに光が反射していない写真」を撮るには、写真館などのプロのカメラマンに撮影してもらうのがおすすめです。また、「目などの顔の器官や輪郭が隠れていない写真」という点においては、撮影時に眼鏡の縁が目にかかっていないことを確認しましょう。特に太すぎる縁の眼鏡を使用している方は注意が必要です。

また、長く利用するパスポートなので、将来の自分を想像して眼鏡着用の有無を考えるのもポイントです。

■サングラスやヘアバンドなどの装着も控えましょう

写真は、目や鼻、口が隠れないように!

そのほか、「色付きの眼鏡やサングラス・影があるもの」も不適当とされるため、医師の処方など日常的に使用が必要な特例を除き、サングラスや色付きの眼鏡は許可されません。普段使用している眼鏡やコンタクトレンズに色がついていなければ、眼鏡の着用は個人の判断に委ねられます。

ヘアバンドなどで頭髪を覆うこともNGです。口を開き歯が必要以上に見えていたり、笑顔で平常の顔かたちと異なったりする場合も規格から外れるため、気をつけましょう。

乳幼児の写真について

海外へ出かける際は、0歳児でもパスポートが必要となり、大人と同じ規格の写真を用意する必要があります。写真館によっては首が据わっていない乳児の撮影を断るところもありますので、事前に確認しておきましょう。
撮影時に寝てしまったり、泣いてしまったりしてうまく撮れない場合は、自宅で撮影した方が良い写真が撮れるかもしれません。首が据わっていない場合は白無地のシーツに寝かせて上からまたいで撮影した写真でも、規格に沿っていれば受理されます。

▼こちらもチェック
赤ちゃんのパスポートは必要?申請方法・料金・注意点まとめ

自分で撮影したい方は

写真館に行く時間がない、証明写真代を節約したい、納得のゆくまで何度も撮り直しをしたいという方は証明写真専用のスマートフォンアプリがおすすめです。証明写真の規格に合わせて顔の位置を自動検知してくれたり、サイズ調整ができる機能もあるので安心です。ただし履歴書などと異なり、パスポート用写真は規格が厳しく、画質や紙質も問われますので、プリントアウトは自宅のプリンターではなくコンビニなどで行いましょう。

現在日本が発行しているパスポートは5年有効と10年有効の2種類です。長く使うものですので、写真の規格を守った上で、より自分らしくすてきに見えるように服装や髪形、表情などを工夫してみましょう。

▼こちらもチェック
服装の指定ってあるの?パスポートの写真で推奨される服装・色とは
ピアスを着けたまま写真を撮っても大丈夫?パスポート用写真撮影時の注意点

SNSでフォローする