香港観光はフェリーで満喫! 乗船方法など使い方まとめ
香港では、フェリーは日常生活で重要な移動手段。湾内の遊覧や、マカオや本土など周辺エリアへの移動、さらに水上からの観光で利用するのもおすすめです。セントラル・ワンチャイ~チムサーチョイ間を就航するスターフェリーのほか、離島へのアクセス便、空港にあるスカイピアの利用法もチェックしましょう。
大小合わせて200以上もの島がある香港。そんな香港で楽しみたいのが、フェリーを使った旅です。
ビクトリア湾を周遊して、香港のダイナミックな街並みを感じるも良し。離島をめぐって香港の新たな魅力を発見するも良し。さらに、フェリーでマカオや中国本土へ向かう旅もできるなど、湾岸都市である香港の旅は水上も見どころいっぱいです。
香港島と九龍の間を就航するスターフェリー。観光での移動に欠かせないばかりでなく、地元の人々にもおなじみの交通手段としても親しまれています。鉄道や路線バスなど、ほかの交通機関とのアクセスも良く、観光にも便利です。
スターフェリーは、香港島側は中環(セントラル)と湾仔(ワンチャイ)、九龍側は尖沙咀(チムサーチョイ)から発着しています。いずれの埠頭も、MTRや路線バスなどの交通機関とのアクセスが良い場所にあります。
フェリーの運航間隔は6~20分、埠頭間の所要時間は6~7分です。
運賃は平日の場合、片道大人2.20香港ドル(約32円)から。子供料金やアッパーデッキ料金などが設定されています。
ツアークルーズにも注目です。ハーバーツアーやウオーターツアーなどの観光コースに、アミューズメントパークへのラウンドトリップや光のショーが楽しめるコースもあります。ハーバーツアーは100香港ドル(約1,450円)~。
ツアーチケットはオンラインからの購入か、フェリー乗り場にあるチケットカウンターで購入します。先着順となるため、混雑時は早めの購入がおすすめです。
また違った表情の香港を楽しみたいときには、周辺の離島への小旅行はいかがでしょう。中環のフェリー乗り場は、そんな離島への小旅行を楽しみにする出発地点にもなっています。
香港島の約2倍もの大きさを誇るランタオ島。高級住宅地などの開発が進み、空港や大型アミューズメントパークがあることでも知られています。
フェリーでのアクセスは中環の乗り場から。所要時間は約25分、ほぼ24時間での運航で、深夜は料金が割増になります。
中環からフェリーで約30分の場所に浮かぶラマ島。島内には2つの埠頭があります。この島は自然の多いリゾート地ですが、フェリーは香港島まで通う人の通勤手段にもなっています。
ランタオ島の東に浮かぶ小さな島ペンチャウ島。地元の人々の素朴な日常を感じる穏やかな島です。中環からのアクセスには、通常のフェリー以外に高速船も利用できます。
優れた空港として名高い香港国際空港は、香港へのアクセスだけでなく、マカオや中国本土の各都市へのアクセスにも対応しています。
その有効的な手段となるのが、香港国際空港の中にあるフェリーターミナルのスカイピア。利用することで出入国などの手続きが省略できるなど、さまざまなメリットがあります。
香港国際空港にあるフェリーターミナルのスカイピアでは、香港への入国審査をせずにフェリーに乗船できます。専用カウンターでパスポートなどのチェックを受ければ乗船手続きへと進めます。
入国審査を受けると乗り継ぎができなくなるので、注意が必要です。
香港は、混雑時期には世界中からの観光客で混み合います。フェリーの乗り継ぎはメリットが多く利用する人も多いので、事前の予約をおすすめします。乗り継ぎサービスを提供する航空会社に問い合わせるのも良いでしょう。
航空会社には、飛行機とフェリーの乗り継ぎサービスが多くあるので、利用すると便利でしょう。
ただし、「フライトと同日の乗り継ぎであること」「空港内の制限区域外に出られないこと」などの注意点があります。乗り継ぐ際の荷物についても、預けた荷物は直接積み替えられてしまうため、香港国際空港では受け取りができません。
これらのサービスは、LCC(格安航空会社)では対象外となることもあります。事前に航空会社のホームページなどで確認しましょう。
また、香港では過去に高速フェリーの事故で負傷者が出たために、シートベルトは着用が徹底されています。
マカオは、かつて統治していたポルトガルの文化が色濃く残り、ほかのアジア地域とはまた違った魅力があります。
ヨーロッパを思わせる石畳の路地やカジノに、大規模テーマパークなど見どころいっぱい。香港への観光と一緒に、マカオまでフェリーでわざわざ足をのばす人も少なくありません。
香港からマカオへ向かう高速フェリーは、複数の埠頭から就航しています。空港のスカイピア以外にも、上環のマカオフェリーターミナル、九龍からは尖沙咀のチャイナフェリーターミナルから乗船できます。
マカオでは2つのフェリーターミナルに到着します。ひとつはマカオの玄関口とも言われるアウター・ハーバー・フェリーターミナル。もうひとつはタイパにあるターミナルです。
マカオ行きの高速フェリーは24時間運航しており、所要時間は60分~75分。日中は15分間隔で運航しています。
運賃は席の階級、平日と土日祝日、日中と夜間などによって異なります。目安として、平日エコノミークラスで大人片道160香港ドル(約2,320円)です。
香港国際空港にあるフェリーターミナルのスカイピアでは、深センや中山など複数の都市に向かう高速フェリーが運航しています。
空港では入国審査が不要・直接フェリーに乗船できるなど、メリットも多いので活用してみてはいかがでしょう。
空港からの所要時間は45分~1時間20分と、各都市によって異なります。
その上で気をつけたいのはフェリーの乗船時間。乗船は出航の約10分前に始まりますが、その前のチェックインや出入国審査の時間も十分に確保して、余裕を持って行動しましょう。
運賃も各都市や席により変わりますが、スカイピアから深セン宝安国際空港へ向かう便を例にあげると、大人エコノミーで片道360香港ドル(約5,200円)です。
※本記事は2017年12月時点の情報です
更新日:2025/05/02