海外旅行の際に気になるセキュリティー問題。大事な荷物が詰まったスーツケースの安全を確保することは、旅行の計画と同じほど大切なことではないでしょうか。鍵といっても色々な種類があります。この記事では鍵のタイプ別の特徴や用途などをご紹介したいと思います。
TSAロックという単語をスーツケースや鍵の購入時に耳にしたことがあるかたもいらっしゃるでしょう。TSAとはアメリカ合衆国運輸保安庁(Transportation Security Administration)の略称であり、この機関から承認を受けているものがTSAロックと言われるものです。検査をする側にマスターキーが用意されているので、鍵をかけていても検査の際に鍵が破壊される心配がないシステムになっています。
アメリカ、運輸保安庁のサイトからはTSAロックの案内は削除されています。これは、セキュリティー上の理由と、2015年にインターネット上にTSAマスターキーの3Dデータが流出したことが関係しているそうです。そういったこともあり、万全とはいいきれないというのが実情です。
しかし、スーツケースの防犯性はもともと大きく期待できないものです。そもそも鞄ごと盗まれる可能性もりますし、ジップ式の場合は破られる可能性もあります。
ですので、盗難に合うと困る貴重品はスーツケースに入れないという心がけをすることが重要でしょう。
施錠に関しては賛否両論でさまざまな意見がありますが、基本的には実施したほうが良いでしょう。しかし、アメリカ領に入国する際にはTSAロックであっても、壊されてしまうといった事例もありますので、この場合は施錠をしないようにしてください。
うっかり持ち物が飛び出さないようにスーツケースベルトをしておくとよいでしょう。
鍵の種類の中には南京錠、シリンダーロック、ダイヤルロックやスーツケースに備え付けされているロックとさまざまなタイプがあります。しかし、ここで推奨したいタイプがスーツケースに巻くベルトに鍵が付属しているものです。
鍵がかかっていることは一目で確認できますし、もし破壊されてしまっても¥1000程度で販売されているものなので大きな損害にはならないでしょう。
ただ他の鍵にもそれぞれの特徴があり、それぞれの利点もあるでしょう。例えば、南京錠やシリンダーロックなどはベルトタイプに比べて高いセキュリティーを発揮します。ダイヤルロックに関しても鍵を紛失する心配がありません。
防犯の面でもメリットのあるベルトですが、機能的な面でも活躍してくれます。例えば荷物受け取りの際、自分のスーツケースだからすぐに見つかると思っていたのに意外と見つけられない経験をしたことはないでしょうか。
色のついたベルトをつけていることで、すぐに自分のスーツケースを発見できます。