『海外旅行の準備はばっちり』という方でも、空港での税関対応まで調べている人は少ないのではないでしょうか。
税関について馴染みがない方もいるかもしれませんが、空港で税関を通る前に気を付けることがいくつかあります。一体どのようなことに気を付ければいいのでしょうか?
海外旅行においては出国時と入国時に税関を通る必要があります。
税関では、手荷物やお土産の免税範囲、輸入出が禁止・規制されているものを調べるための手続きを行っているのです。あとから「持ち込み禁止だなんて知らなかった!」とならないためにも、税関手続きについて事前に確認しておきましょう。
日本から海外旅行先へ出国する際に「腕時計・ネックレス・指輪などの外国製品」「¥1,000,000相当額を超える手持ちの現金、小切手、約束手形、有価証券の合計額」を持ち出しする方は税関への申告が必要です。
なぜ自分の物を持ち出すのに税関への申告が必要なのかというと、海外から帰国した際の入国時の税関手続きで、海外で購入した商品との区別ができずに課税されてしまうのを防ぐためです。出国の際には「外国製品の持出し届」を記載して税関の確認を受けるのを忘れずに。
テロ防止・国際犯罪組織による密輸入を防ぐために、入国時の税関では日本に入国(帰国)するすべての人に携帯品・別送品申告書の提出が義務付けられています。
入国の際の税関手続きには主に3つの種類があります。
携帯品の申告については、すべての人が申告をしなければいけません。渡航先で購入したものを日本国内に送る方もその商品について申告が必要です。海外から商品を送る際にも気を付けるべき点があるので確認しておきましょう。
税関検査であたふたしてしまわないようにするためにも、こちらのポイントを押さえておくといいでしょう。
海外旅行者(成人一人当たり)にとっての免税となるものは下記になります。
免税範囲を超えた商品については、品物の種類など応じた税率によって税金が課せられます。
自分の持ち物だから、自分で購入したからと言ってなんでも持ち出し・持ち込み出来るわけではありません。
日本国内の輸出入が禁止されている主なものは麻薬や覚せい剤などですが、詳しくは財務省が運営する税関ホームページを参考にしてください。
また、ワシントン条約によってある種の動物・毛皮・はく製などの日本への持ち込みも禁止されています。注意しなければいけないのが、毛皮製品のハンドバッグや財布。どのような製品を日本に持ち込めないのか、渡航先で購入前に確認しておきましょう。
税関を通らなければいけないのは日本だけではありません。日本国内の税関と、海外の税関でルールが異なることがあります。日本から持ってきたものが他国へは持ち込めない、または罰金の対象になるものもあるので、必ず渡航前に各国の税関について調べておきましょう。
海外旅行で日本を出てから帰ってくるまで、トラブルなく過ごすためにも事前の確認が大切です。税関のルールを守っていれば、特に心配することなく税関を通過できるでしょう。ぜひ、快適な海外旅行を楽しんでください。
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