台湾のウユニ塩湖!?輝く水面が美しい高美湿地(こうびしっち/ガオメイシーディー)

台湾のウユニ塩湖、台中 高美湿地(こうびしっち/ガオメイシーディー)

大地が鏡のように空を映し出す幻想的な夕日の名所、高美湿地(こうびしっち/ガオメイシーディー)

高美湿地(ガオメイシーディー)は、台中市の約20km北西にある湿地帯。水面が周囲の風景を鏡のように映すことから「台湾のウユニ塩湖」とも呼ばれ、近年注目を集めているスポットです。中でも夕暮れ時の美しさは格別。天と地がピンクに染まり、人は皆シルエットとなり、その穏やかで平和な様子は、この世のものとは思えないほど。実は、このような日没の光景を見るためには、いくつかの条件がそろわなければなりません。それらをふまえて、最高の景色を見に行きましょう。

高美湿地(ガオメイシーディー)で豊かな自然と夕日を楽しむ

高美湿地(こうびしっち/ガオメイシーディー)へ続く桟橋

長い桟橋を通って沖へ

高美湿地は、台中市清水区の大甲渓河口の南側に約300haにわたって広がる湿地帯です。周囲は非常にのどかで、少し離れた所には風力発電の風車が建っています。夜にはライトアップされ、日没後も水辺を美しく飾ります。

高美灯台の近くの陸地からは、長さ691mの桟橋が海へ向かって延びています。干潟の生物への影響を考慮して造られたもので、周囲の景色を眺めながら沖まで行くことができます。桟橋の先端は湿地帯に入れるようになっているので、靴をその場に脱いではだしで入るか、ビーチサンダルなどを用意して行くのがいいでしょう。

高美湿地(こうびしっち/ガオメイシーディー)に住む自然のシオマネキ

干潟の生き物観察も楽しめます

干潮の時間帯に高美湿地を訪れると、季節によってはたくさんのカニが見つかるでしょう。片方のハサミが大きいカニ、シオマネキは特に目立ちます。この湿地帯は生物相の豊かな場所で、カニのほかにもムツゴロウの仲間の魚や、シラサギやアオサギなど水辺の鳥も多く、カモなどのさまざまな渡り鳥も訪れます。

高美湿地(こうびしっち/ガオメイシーディー)の夕暮れの風景

思わず息をのむ美しい夕日

日が傾くと、水面がきらきらと輝き始めます。桟橋の先端から海に入ると、ずっと先まで非常に浅いことに驚くはず。やがて太陽が水平線に近づくと、刻一刻と移り変わる空の色が、地上の大スクリーンに映し出されます。天と地の区別がつかないような、幻想的な雰囲気を楽しみましょう。

この幻想的な景色を見るための条件ですが、ひとつは晴れた風のない日であること、もうひとつは日没と干潮の時間が近い日であることです。夕方に干潮を迎えるのは月に10日程度。インターネットなどで日没と干潮の時間を調べておき、日没の2時間ほど前までに現地に着いておくとゆっくりできるでしょう。

高美湿地(こうびしっち/ガオメイシーディー)の桟橋へは赤白シマ模様の高美灯台を目印に

桟橋へは、赤と白に塗られた高美灯台を目印に向かいましょう。周辺に食べ物の屋台や駐車場が集まっています。この700mほど北には、湿地を眺めながらお茶ができるカフェ、高美覓咖啡館がありおすすめです。

色鮮やかな西安朝天宮

日没までに時間があるなら、湿地に面して建つ西安朝天宮を見学するのもいいかもしれません。派手な色使いの屋根が、遠くからも目立っています。

高美湿地(こうびしっち/ガオメイシーディー)の桟橋周辺の遊歩道

桟橋の周辺には遊歩道が整備されていて、広大な湿地を眺めつつ散策できます。珍しい植物や鳥を探しながら、のんびり歩いてみましょう。

インフォメーション

日の出をむかえる高美湿地(こうびしっち/ガオメイシーディー)

台中駅から鉄道で所要約45分の清水駅下車。駅から1分ほど歩いた場所にあるファミリーマートの前から、巨業交通のバス178番または179番に乗り、「高美濕地」下車。所要約30分、22元。バスはおつりが出ないので、プリペイドカードの悠遊カードか、小銭を用意しておきましょう。

バスは本数が少ないので、清水駅前からタクシー利用も良いでしょう。所要約15分、70元。

なお、この一帯の干潮の時間は、オフィシャルサイト(www.gaomei.com.tw)の「潮汐表」などで調べることができます。

※2017年7月現在の情報です、現地事情により内容が異なる場合がございますので、ご了承ください

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